節分が始まりました

皆さんこんにちは、副住職の隆照です

寒い日が続いておりますが、お体の加減はいかがですか?

光明寺では、先日の大雪であたり一面真っ白になりました

久々に朝一番から雪かきを行い、寒いのに住職共々汗びっしょりの一日となりました

屋根からの雪下ろしなど、高野山に居たころ以来におこないました

あの労力を考えると、たまに大雪が降るぐらいでよかったです、毎年の恒例行事になったりしたらと考えると、怖気が走ります

そのぐらい大騒動の天気でしたが、なんとか切り抜け無事に節分の日を迎えることができました

光明寺では、皆様に申し込んでいただいたお札と共にこれから一週間の祈願に入ります

お手元に届いたときに、お札の匂いを嗅いでみてください

護摩の独特な匂いが染み込んでいるはずです

「薫染」(くんせん)という言葉がありますが、香りが染み込むように、良いことが徐々に染み込んでいってくれる様を表した言葉ですが、私たちのお札に込める功徳、あるいはご利益も同じです

お札に徐々に護摩の香りと共に染み込んだご利益が、皆様の手元に届いたときにゆっくりと他のものに移っていく

そんなお札を作っております

お札が出来上がった2月9日以降には、節分のことを纏めたブログを上げますので、もうしばらくお待ちくださいませ

これから1週間毎朝7時から本堂で護摩のお勤めを行っておりますが、お参りしていただくのはどなたさまも自由ですので、お待ちしております

寒くて大風の21日ですが

みなさんこんにちは

副住職の隆照です

オリンピック終わってしまいましたね

始まる前は色々文句もあったでしょうが、いざ始まってみれば、やはりスポーツ

手に汗握り、思わずテレビの前にかじりついてしまいました

カーリングなんか皆で声を上げながら見ていたのは、どこのご家庭も身に覚えがあるのではないでしょうか

そんなオリンピックが終わっても、まだまだ寒い季節は続きます

写真は光明寺の朝の風景を載せていますが、冷え込んだ朝の寒空の元、あちこちに氷がたくさんできています

いやー、ホントしばれる

おまけに今日は大気がよく動くと天気予報で言っていた通り、護摩の時間になると外は旗が曲がるぐらいの大風です

・・・見てるだけで寒いですね

そんな中で、光明寺にはホットなニュースがあったのです

なんと今月9日に家内が妊娠していた男の子を無事に出産することができて、待望の第一子が誕生しました

小さすぎて、抱っこするのも恐々です

世の新米お父さん方は皆こんな感じなのだろうか?と考えながら過ごしております

小さいながらも大きな命の力に圧倒されながら、親子共々成長できたら嬉しいかな?と思っております

さて、そんな我が子の誕生に浮かれているときに、私の幼馴染の宍粟のお寺さんから一本の電話が入りました

お寺の名誉住職(電話してきた子のおじいちゃん)が亡くなったので、葬式の手伝いをしてほしいとのことでしたので、直ぐに了解の返事を返して飛んでいきました

お通夜は17日に行われたのですが、ちょうど大寒波の直撃の日です

写真は宍粟のお寺の境内から撮ったのですが、まぁとんでもない雪ですこと

私の車は埋もれて出ることすらできませんでした・・・冬用タイヤもこのレベルではなかなか活躍できません

その代わり一夜明けた朝方はとってもきれいな・・・ガラスの中から見る分にはいい感じの天気が広がっていました

外はしっかり凍えるような寒さでしたけどねw

そんな中で行われたお葬式の準備から後片付けまでですが、亡くなられた老僧は92歳という事だったので、終始皆の中には納得と笑顔そして思い出話と少しの涙が漂っていました

老僧を慕った人が集まり、その下の私たちの世代がお手伝いをして、さらにその下の私たちの子供たちの世代が遊びまわる

そんな風景がありました

今までは当たり前のように見ていた風景だったのですが、自分の子供が生まれたからには少し見え方が違います

私は今年で33歳ですが、私の父親世代の人たちからしたら、小さかった子供がもう33になった!という感覚のようで、よく驚かれます

私から見ても下の子供たちは、もう3歳、もう5歳、もう10歳と同じように驚きます

時間って早いなーと思うと同時に、老僧のお葬式がなければ、もっと会わない人たちだったんであろうと感じ、お葬式の意味、意義とは?と考えます

仏教的に言うのであれば、お葬式は亡くなった人を仏様の弟子にして、成仏というゴールに向かって歩いていく、その用意と送り出しをしている時間です

しかし、それ以外にもたくさん意味があるように考えています

今回のように、久しぶりに会う人たちとの縁繋ぎはもちろんのことですが、やはり違う年齢の人たちが一堂に会して、行動するにあたって、同年代の中だけでは学べないようなことも沢山見て、知る機会になると思っています

私たちお坊さんは、いろんな年齢層と職種の人たちにお会いして、お話しをする機会がとっても多い仕事柄です

その交流の中で、めんどくさい、手間だと思うことももちろんたくさんありますが、それ以上に勉強になったこと、思い返してみて本当に良い助言を昔にいただいていた経験などが多くあります

お葬式というのは、亡くなった故人の人柄、人徳によって引き寄せられた人たちの、新しい縁を紡ぐ場所であり、私たち若い世代の仕事以外の、人生の学び場なのではないのかと考えています

世間に数あるお葬式ですが、それがどうか良い御式であることを願っています