この日は、前日まで降っていた雨も朝方には止んでくれ、抜けるような青空の下で護摩の祈願を行うことができました。
当日は平日ということもあり、お参りの方は少ないのかなと予想したのですが、期待を大いに裏切る人数がお参りしてくださありありがたい限りでした。
この日は久々に姫路のお寺である真楽寺のご住職も来てくださり、久しぶりのお坊さん3人態勢での護摩のお勤めとなりました。
先月、先々月は真楽寺さんが、御自坊のほうが忙しく、なかなか都合がつかなかったので、3か月ぶりのフルメンバーです。
皆さん久しぶりの真楽寺さんとの再会を喜んでおられました。
そんな中で、令和になって最初の護摩のお勤めで、住職が今上陛下の国家安穏を祈願していましたのが印象に残りました。
私たちお坊さんは常に、他人に感謝することの大切さというものを、仏教のなかで学び、それを他人にお話ししているのですが、その感謝を向ける一番大きな相手はというと、国と世界に向けろとお釈迦さまも言われています。
自分一人で生まれてきた人間は存在せず、さらに、自分をここまで守って育ててくれた親がいて、周りのコミュニティがあって、さらにその上に、そのコミュニティが所属している国がある。
それに感謝するというのは、当たり前のようですごく難しいものだと思います。
当たり前というものほど難しいというのは、最近特によく思うことです。
いつも皆さんが当たり前と思っていることを、改めて考えてみるいい機会なのではないのかと、思った令和最初でした。