お山の上から祈ります

本日の奥の院の護摩は残念ながら雨模様

ここ最近の奇麗だった桜の花も、この雨で散ってしまうかもしれません

今年はゆっくり花見をすることは叶わなかったけど、それでも長い間気持ちのいいドライブを満喫させてくれた桜の花にありがとうですね

さて、そんな中でもいつもと変わらず、護摩のお勤めは勤修されました。

世間ではやはりコロナによって落ち着かない状況が続いている中、感染爆発を防ぐためと頑張っておられる関係者の皆さんの奮闘に感謝するとともに、そのお体がどうか健全でありますようにと、お祈りしております。

どうやら、お坊さん界隈では「護摩数珠繋ぎ」なるものができたみたいで、これは疫病の無事収束を真言宗のお坊さんがみんなで護摩を焚いて祈っていきましょうというのもだそうです。

祈りって大事ですよね。

皆さんご存知の奈良の大仏様も、当時流行した疫病(天然痘だと言われています)が収束しますようにとの願いを込めて作られたものです。

この度、去年はやったピコ太郎さんが再びppapの動画を上げていました。

それは、わかりやすく手洗いの啓蒙を促している動画で、世界中から大絶賛されているようです。

動画の最後に洗って奇麗になった手を合わせてppap

pray for people and peace 人々と平和のために祈ろう

と作っていましたが、人のやるべき大事なことは昔も今も変わっていないのだなと思いました。

祈るって、誰でもどこでもできるから素晴らしいですよね。

こんな時だから、ではなく、こんなときだからこそ光明寺は、いつも通りにお祈りしています。

お参りの際は、感染防止のために距離も心もゆとりを持って、お参りくださいませ

土砂加持を無事に終えまして

毎年恒例の4月4日の土砂加持法要ですが、今年も無事に終えることができました。

今年は世の中が非常に大変な事態に陥っている中で開催をどうしたものかと、最後まで迷いましたが、2座ある法要の1座省略、お寺でのお昼ご飯のふるまいの中止、遠方より来ていただく能化さんのとりやめ、遠方の檀家の皆様への告知は無しという規模縮小のもと、さらには参列の方にはご自身の判断を仰ぎ、堂内換気のうえ席の密集も可能な限り避けるという、いろいろと手を加えた中での開催となりました。

お堂の中も土砂加持使用ということで、普段は掛けない軸をお祀りしておりました。

左側を映しております写真で写っているのが行状曼荼羅というものでして、お大師様が今の中国であった唐の長安に行かれて、密教を授かった物語が書かれている絵巻物です。

そして下に移しているお坊さんの軸は、伝持の八祖といいまして、一番手前に描かれておりますのは、皆様よくご存じのお大師様で、そのお大師様までの密教をお伝えになられた8人のお坊さんです。

行状曼荼羅はこの一番手前のお大師さんと師匠の恵果和尚とのかかわりあいの間が書かれているのですね。

写真は来ていただいた方に持って帰ってもらった桜餅とおこわです。

意外と好評?

皆さんの先祖さんの供養をさせていただいた後に、普段であれば布教師の先生が話してくれるのですが、今回は私、副住職が行わせていただきました。

なかなか上手く話すことができず、自分の力不足を痛感する次第ではありましたが、それでもみなさんが、うなずき、ときに笑いながら聞いていただいたのには感謝の念が絶えません。

普段でしたら、もっとたくさんの皆様の写真を上げさせていただいて、詳しいこともかくのですが、何分このご時世です。

なにが炎上するかわからない中、詳細に書くのは今回は見送らせていただこうと思います。

一刻も早い事態の鎮静化と皆様の安泰を、光明寺より祈っております。