梅雨の時期の御利益とは?

皆さんこんにちは。

光明寺では今月の第2日曜日もおかげ様で無事に護摩のお勤めを行うことができました。

今年は梅雨前線がすごいことになっているせいで、日本各地で大雨による被害が出ているようで心が痛みます。

私の知り合いのお寺も九州に数カ寺あるのですが、連絡を取ってみると、どうやら無事に事なきを得ているようで何より。

ホッと安心したので、なんとか助けになりそうなものを少し送った後は、皆さんが早く回復できるように日々のお勤めで祈願することぐらいしか、私にはできませんが、祈っております。

この時期は光明寺奥の院では、天然記念物のモリアオガエルの産卵がよく見られます。

今年も木の上に泡立つ卵がたくさんついてました。

雨が降るとその中から、オタマジャクシたちが落ちてきて一斉に成長を始めるようで、毎年見る光景ですが、生物の力強さを感じさせてくれます。

ちょっとわかりずらいかもしれませんが、水面に浮いている白いものが、カエルの卵が入っていた泡です。

これが木の上についていまして、雨で泡の部分が解けて水面に落ちると、中から幼生が出てきます。

今はもう少し大きくなって元気に泳いでいましたが、この幼生たちはイモリの大好物らしく、木の上から落ちるときは水面下で口を開けて待っている光景がよく見受けられます。

うーん、自然って厳しい。

そんな中ですが、本日は本当にありがたいことに、梅雨の合間の晴れの日という具合にいい天気になってくれました。

例年ですと、この7月というのは、もう暑くなっているので、大汗をかきながらお勤めを行うのですが、今年は昨日までの雨のおかげもあり、非常に涼しげな気温の中おこなうことができ、爽やかな風が気持ちよかったです。

連日の雨で緑が生き生きしておりまして、苔が素晴らしく奇麗です

ちなみに、上の写真は昔のお堂後でして、お墓の写真ではありません。

三枚目の写真はお釈迦様の涅槃像の足側からの撮影

さすが大きな足を持っていらっしゃる

この写真は護摩の火にくべる添え護摩というものです。

そういえば一度も写真に写したことがなかったと思いまして、撮ってみました。

この添え護摩に各自のお名前とお願いを書いていただき、それを護摩の火にくべます。

護摩の火というのは、私たちは仏様の口だと思っていろんなお供え物を燃やしているのですが、いろんなものを燃やした最後に私たちのお願いごとを燃やして仏様に届けます。

そのお願いを受け取ってくれた仏様の力を借りるということで、ご利益が来てくれるという事になります。

普段行っている護摩のお勤めはいろんな人が来て、添え護摩を書いていかれます。

中には親に連れてこられて、とりあえず書く子もいますが、それでも仏様(護摩は基本的にお不動様におねがいします)は暖かく見て聞いて、そして力を貸してくれます。

私たちお坊さんが行う祈願というのは、みなさんの気持ちを仏様にお伝えする、それの少しのお手伝いをさせていただいているのです。

常々、住職も私も言っておりますが、仏様にだけ頼っていても物は進みません。

99%の努力と1%の仏縁だと思っています。

この度の護摩の日が梅雨の中で晴れてくれたというのも、小さいながらも仏様の功徳のお力だと思っています。

そんな小さなことでも助けてくれていると私は考えています。

どうか、皆さんのお願い事も叶いますように。

追記、またYouTubeに動画を上げました

5分かからないどうがですので見てくれると嬉しいです

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