梅雨入りで、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

ジメジメした季節になりましたね

例年では梅雨入りといっても、あまり纏まった雨の降る年は少なかった印象でしたが、今年は久々に梅雨らしい年になりそうですね。

光明寺奥の院では、今月の第二日曜日も無事に護摩のお勤めを行うことができました。

今日は雨の予報の中で、来てくれる人は少ないかと思っていましたが、お大師様の御生誕の月ということもあり、たくさんの人が来てくれました。

しかし、奥の院という場所は小高い山の上にあります。

そして、こんな蒸し暑い気候の中で、来てくれた方々は皆、汗を流されて、なんとか登ってこられていました。

参道はこんな霧の中の道です

信じられます?この奥にお堂があるんですよw

登り切って、汗が引き始めると、みなさんの顔にはどこかすがすがしい雰囲気が漂っている気配がします。

この自粛期間が終わったこともあり、久しぶりに見る方もチラホラ。

中でも、皆さんを迎える側として嬉しかったのは、何人かの方がお子さんと一緒に来てくれたことです。

やはり、不思議なもので、若い人が数人混ざるだけで、みんなの雰囲気といいますか、勢いが全然違うものになるのです。

若いって素晴らしいw

そして、もう一つ驚いたのは、参詣の方がみんなでお接待を作って持ってく来てくださったのですが、その量が今月は驚くべき量になりました。

お大師様の生誕月ということで、どうやら一人一種類持って行こうと奮起されたとのこと

いつもありがとうございます。

写真に見える菓子パンは、光明寺からいつも皆さんに持って帰ってもらっているお接待ですが、他のものは全て皆さん持ち。

その内容はおはぎ(手作り)パンケーキ(手作り)お弁当(手作り)そしてジュース

もう今日のお昼ご飯は皆さんこれで決まりですね。

私も欲しいとの鹿の襲来w

そんなお弁当をつつきながらの住職の法話ですが、今回はお水の話でした

お水という飲み物は、私たちの命をつなぎとめてくれるものです。

全ての生き物に必要な物質であることは皆さんご存知の通りだと思います。

しかし、そのお水を同じように口から飲んでも、人や動物によって違うものになって出てくるという事を、お釈迦様はおっしゃいました。

例えば牛、牛が水を飲めば美味しい牛乳になって出てきます。

しかし、毒蛇はどうでしょう?

毒蛇の口から入った水は、体で吸収されて毒となって出てきてしまいます。

同じ水なのに、生き物によってずいぶん違います。

もちろんお釈迦様も、それで毒蛇が悪くて、根絶やしにしなさいと言っているわけではありません。

それだと、仏教を起こした聖人ではなく、狂った狂人扱いされて終わていたことでしょう

同じ水でも、本質を理解したうえで正しく使っていかないと、毒蛇の毒のようになってしまうよ、という意味のお話しなのです。

人の為を思って行う善意ある行動でも、意味を理解しないで行っていると毒になってしまうので、過剰な自粛警察は考えましょうね、という内容でした。

だいぶ落ち着きを見せている情勢とはいえ、まだまだ不安なことも多いかと思います。

しかし、そんな中でも私たち仏教徒は、お大師様の教え、お釈迦様の教え、その他のいろんな方々の教えを生かして、しっかりと生き抜いていきたいものです。

追記

固定ページのほうでも更新しましたが、母親がyou tubeをアップしました。

御詠歌を1曲唱えております。

これからどんどんアップしていこうと思いますので、できれば皆様ご視聴していただければ嬉しいです。

千種の園 訪問 実は知らなかった除夜の鐘

本日2時より、光明寺の麓にある千種の園に行ってまいりました。

早いもので、夏過ぎに始めたこの訪問も4回目を数えました。

何を皆さんにお話ししたらいいかと考えているうちに、年の瀬になりました。

始めた当初は、利用者の皆さんが受け入れてくれるのかと不安に思うことが多々ありましたが、今となってはありがたいことに、皆さん毎回大勢の人が、私たちの訪問を待っていてくれるようで、本当にありがたい限りです。

今日は赤穂では、有名な義士祭が開催されており、利用者の皆さんに枕詞での挨拶に、この話題を使うと、懐かしそうに、また嬉しそうに聞いてくださいました。

去年から義士祭の仮装行列に主役として高橋英樹が呼ばれているようで、追いかけのファンもたくさん来ていらっしゃるそうです。

私は、見てみたいと思いつつ、なかなかご縁のない形になってしまって残念です。

今日は12月ということで、師走の成り立ちの一説をお話しさせてもらったのと、除夜の鐘をみんな知らない豆知識と一緒にお話ししました。

というのも、除夜の鐘というのは本来、お坊さんが行っていた仏名会という反省会がもとになっているのですが、この仏名会、できれば行いたくはないほどにしんどいのです。

その内容は、スクワット300回です。

嘘じゃないですよ?w

まぁ、正式には礼拝300回なのですが

自分の今年やってしまった罪咎を考えながら、いろんな仏様の名前をお呼びして、一人の仏様に対して一回の礼拝を行います。

礼拝の作法は床に右ひざ、左ひざ、右ひじ、左ひじ、そして額の順番につけていき、全部ついたら立ち上がります。

それが1回

これを108回、私たちの煩悩の数仏様がいてくれるので、その方々に1回づつ

これだと108回で終わると思うでしょう?

ですが、仏教では過去にも、未来にも仏様がいると考えています。

過去に犯してしまった罪に対してごめんなさい、そして、未来に犯すであろう罪を止めてくださいの意味でそれぞれ108回づつ、計324回行います。

文を書いているだけで恐ろしい( ;∀;)

これを衣で行うのですが、終わると年配から若いのまで汗だく、息も絶え絶えの苦行です。

そりゃ反省会だから仕方ないのですが、しかしやりたくないのは仕方ない。

犯した罪を反省するのはいいことだから、一般の皆さんになんとか行ってもらえる方法はないかと、考え出されたのが除夜の鐘です。

礼拝する代わりに、鐘をついて仏様に知らせることにしたのですね。

その話の後、皆さんに阿字観という瞑想を行っていただいて御詠歌を聞いてもらうという、普段とは少し違った形で行いました。

生憎、皆さんの写真が撮れなかったので、私が阿字観している姿で代用します。

こんなイメージで皆さんに深呼吸して、落ち着いてもらいながら御詠歌をお届けしたら、いつもより聞き入ってくれているのは新発見!

いろんなところで瞑想は使えるのだな、と発見しました。

心が落ち着けるので、集中して聞き入ることができるのでしょうかね。

ともあれ、無事に終わりましたが、毎回涙を流しながら、聞き入ってくれる皆さんを観ると、非常にありがたく思っております。

まだまだ走り始めた、この千種の園訪問ですが、これからも続けていきたく思います。

秋のお彼岸 暑さ寒さも彼岸まで

暑かった時期も一応終わりなのでしょうか。

9月21日の秋の大師講の日がやって参りました。

この日は、午前中にはいつも通りの護摩のお勤めを行い、お参りしていただいた方にはお昼のお弁当を一緒に食べていただいて、そして午後から一緒にお経を唱えて、お大師様にお祈りを行うという日でした。

ハードな一日だ。

雨の心配された当日の天気でしたが、ありがたいことに晴れ、、、とまではいかないものの、くもり空、ときどき雨がぱらつくかな?というぐらいの、気にしなければ晴れの天気です。(笑)

うちの鐘撞堂の前の百日紅(さるすべり)の木がキレイな花をつけ始めていたので一枚。

奇麗な小ぶりの花が、これから満開の自己主張を行ってくれそうです。

まずは普段通りの護摩のお勤めです。

今日は土曜日だったということもあり、子供たちもたくさん出席してくれました。

ホント、みんなのアイドルになってくれるのでありがたいねー。

なんと、今日は来年の受験を控えた受験生もお参りしてくれました。

多忙で、心配ごとの多い中、お参りに来てくれたので、少しでもご利益をもらってくれればありがたいかな。

写真は私が少しだけお話しさせていただいて、受験生の子にはっぱをかけているところです。

合格したい、というお願いは受験生みんなが持っているとは思いますが、光明寺にお参りに来てくれて、護摩のお勤めでお願いしてくれたことは、家族の人だけじゃなく、今日参列してくれた人たちみんなが一緒に祈ってくれます。

だから、合格したいってお願いごとは、君一人だけじゃなく、みんなの力をもらってるんだよ、って言ってるところです。

伝わっているかな?と、なにぶん口の下手な非才の身なので、伝えたいことをそのまま相手に伝えることの、なんと難しいことか。

うまくいきませんな。

さて、場面は変わりまして、みんなでお弁当食べているところです。

巻き寿司にお稲荷さん、それにお吸い物というシンプルなものでしたが、喜んで食べてくれていたようで、一応不満あ出てませんでした。

そして、右の写真はとっておきの一枚。

これは宝物にしときます(笑)

カメラ向けた瞬間に、この表情をくれたので、この子は女優になれそうです。

末恐ろしや

お昼を食べ終わって、少し休憩した後、最初に御詠歌の簡単な講習を行わせていただいて、皆さんでいろは歌をお唱えできるように。

そして、そのあとにお勤めに入りました。

全体で30分もないぐらいのお勤めでしたが、みなさん今回はよく声が出ていらっしゃって、前で唱えながら驚きの念でした。

今回のお大師様の縁日に行われた大師講では、非常にたくさんの方に出席していただき、感謝の念が堪えません。

お寺離れが叫ばれている中、悲観している人たちに見せつけてやりたいぐらいの、暖かく素晴らしい場になったと思います。

これからも、訪れやすいお寺の柔らかい雰囲気、そんなものを作っていくことを目標に行動してまいりたいと思います。

今日は、お参りいただいたすべての方に感謝の念をもって、合掌