お久しぶりです

題名のとおり久しぶりの投稿でございます

おサボりの期間がありまして、なかなか更新できず申し訳ありません

4月4日に光明寺では土砂加持法要という一大行事が行われて、たくさんのかたにお参りいただきました

今年は、2年ぶりとなります神戸の田中僧正に法話の依頼をしたところ、快く引き受けていただき、再びの登場となりました

前回のお話、東日本大震災のご経験をもとにされた、個々人の役割というお話が非常に好評でしたので、光明寺の檀家さんも多数の方が「また会いたい」と言って心待ちにしておりました

今回もつかみはバッチリの田中僧正のお話は、皆んなの反応もよく、最初は笑いに溢れて、そこからだんだんと深いお話に入っていき、最後には亡くなったおばあちゃんの話をされたところでは、みんなが感動のあまり涙を流しながら聞くという状態でした

私もお話を人前で行う身なので、田中僧正の観客を引き込む力を目の当たりにして、いつかはこうなってみたい、と思う最高の時間だったように思います

話は変わりますが、三月に能登半島に行ってきまして、現地のお寺へボランティアに入りました

作業内容は主にゴミの運びだしと掃除でしたが、人数がいれば簡単な作業ですが、その人数が揃わないために作業ができていないという状況でしたので、少しでもお力に慣れたら嬉しいと思いながら作業に当たりました

ニュースを見でみていた通りの惨状を目の当たりにして、被災した人たちの少しでも早い復興を祈らずにはおれない気持ちと、自分の住んでいる場所でなくてよかったという気持ち、両方が出てきて複雑な思いです

無事であればこそ出来ることがたくさんある、そう自分に言い聞かせながらの作業は身が入りました

今後、私のお寺の周辺でも、募金活動や再びのボランティアを行う機会があるはずです

可能な限り精力的に参加して、手助けができればと思います

現地に赴いて、普通に道路が通れて、水が飲めること、またトイレなどの生活施設が当たり前にある現状が、奇跡のようにありがたいものだと改めて実感しました

普段の生活を送れるように頑張ってくれている方々にも、改めて感謝して日常生活を送りたいと思います

二歳になる息子は、イタズラを覚えだしたようで、写真はおじいちゃんの老眼鏡をこっそりかけていました

今月から私が行なっている夜の護摩を土曜日に移します

基本は月末の土曜日に6時から行う予定ですので、お参りしたい方は是非ご参加ください

今月は4月27日です

新年度スタートです

皆さんこんにちは、副住職の隆照です

年があけて、いつのまにか新年度がはじまり、いろいろなものが変化していますが、皆様いかがお過ごしですか?

今年は三月半ばぐらいから一気に暖かくなったので、梅も桜も非常に奇麗に咲いて、写真に興味がない私でも、思わず撮ってしまうような素敵な風景があちこちに咲き誇っていました

写真は近所の公園なのですが、私の知る限り一番の桜の名所ですかね

他の有名な場所に行ってみても、良く知っている場所というフィルターがかかってくるので、思わずいつも「ここが一番きれい」と思ってしまいます

そんな桜に見守られて、我が息子は今年から保育園に入園です

入園最初の日から、登園するときに泣くのか?と思っていれば、そんな親の心配と期待はどこ吹く風、車から降りた瞬間から広場目がけてスタスタ

二日目以降も園が楽しいみたいで、笑顔で行っておりました

写真は4月4日の土砂加持の時、皆様に配ったお接待の豆ごはんです

コロナになって以来、以前はお昼ご飯を食べていただいて法要という流れでしたが、法要の後に、能化の先生のお話しをきいていただいて、そしてこのお接待を持って帰っていただくという流れに変更しております

光明寺の熨斗を張り付けている様子ですが、持って帰っていただくお接待の内容は毎年の悩みどころ

どれがいいかな?と色々考えながらやっております

そして、今年は不覚にも土砂加持の写真を撮り忘れるという失態を犯してしまいまして、全然皆さんに見ていただけるような画像が無いのです

気が緩んでましたね、申し訳ない

色々と早くに来て、頑張ってくれている役員さん方の写真は撮りました

ホント、いつも支えてもらっております

今年の能化さんは北海道の方でしたが、光明寺に来る前に、なんとこのブログをかなり隅々まで読んで下さっており、我が寺院のことをとっても勉強してくださっておりました

入念な下調べと、そして色々な話題の展開で、場の人がいつの間にか聞き入っている、そんな感じの話手で、色々真似しよう!と思ってしまうほどの方でした

名前を渋谷 良範僧正と言いますが、いつか高野山で再開したいお人です

第二日曜日の奥の院の護摩も無事に終わって、ホッとしております

今回の開催は4月9日という事もあり、4月8日はお釈迦様の誕生日ですので、各宗派問わず、お寺は祝いをしたりしています

そのおかげか、今回のお勤めは本当に子供さんのお参りが多く、賑やかな一日でした

子供たちが一生懸命に手を合わせている姿というのは、本当に可愛らしいものです

住職の話も、そんな子供たちの来院に合わせるかのようなお話し

鬼子母神という鬼のお母さんの話でしたが、このお母さんは自分の子供は1000人もいたそうで、子供たちのご飯を用意するのがとっても大変

ですので、人間の子供を攫ってきては小鬼たちにご飯として食べさせていたという恐ろしい鬼です

お釈迦様が見かねて、一番末の子を隠してしまったところ、鬼子母神は狂ったように悲しんで探し回ったそうですが、見つけることができず、お釈迦様に返してくださいと言いにいったら、「お前の子供は他にもたくさんいるのに、一人隠されただけでこんなにも悲しむ。お前に子供を取られた他の母親の悲しみも、少しは想像できよう」と言われ、それ以来、他の子供を攫うことはなく、むしろ仏教に帰依し、子どもを守るようになったというお話しです

仏教では悪いことをしていても、排除というのはなるべくしない、むしろどうやって味方につけて働いてもらうか、という教えの方が多いです

ついつい私たちは悪いことをしている存在というのは排除したくなるのが人の感覚ですが、本能に全て従っていたのでは獣と同じ

そうではなく、いかに世界を円滑に丸くできるか?というのが仏教であり、それを絵として表したのが曼荼羅というものです

・・・自分で書きながら難しいw

なかなかやるにしても難易度の高い話で、わが身の修行不足を感じますが、諦めたらそれ以上は進展しないですから、なんとか頑張っていこうと思います

皆さんも、ご自身のできる範囲で頑張ってみてください

土砂加持が無事に終わりました

皆さんこんにちは、副住職の隆照です

光明寺にとって4月4日はとっても大忙しの1日です

なんといっても一年に一度の土砂加持法要、、、といっても、馴染みのない方はわかんないと思います

土砂というのは、汚れを取り、綺麗に洗って清めた砂なのですが、その砂はとっても仏教のお勤めのありがたい力を蓄えやすいといわれています

そこにお勤めを行い、ありがたい功徳の力を蓄えることを土砂加持といいます

私なんかは、この土砂を地鎮祭の時に持って行って撒いたり、事故の方のお葬式のときは棺の中に入れてあげたりと、よく使っています

これは完全に私の主観、感想になるのですが、険しい顔をして亡くなられたかたなんかは、土砂かけてあげると、幾分和らいだ表情になってくれるようなきがしています

私のお坊さんとしての感想ですので、データなどは一切ないので悪しからず

当日は想像以上の方にお参りいただき、本当に嬉しいしだいです

当日は法要の開始は1時からでしたが、お寺を支えていただいている役員の皆様には、午前中の早い時間からでていただき、雑用を引き受けてくれて本当に感謝の気持ちしかございません

お勤めが終われば去年に続きまして、神戸の田中僧正の法話です

去年の話を聞かれた皆さんは覚えていらっしゃるでしょうが、本当に人の興味を引きながら、時間を忘れさせたような話をするのが上手で、また聞きたいというご意見を多数もらっていたので、無事に2回目です

今年も私は裏で動いていたので、お話を聞くことはできなかったのですが、今年は妹夫婦が聞いてくれたので、そこから話の内容をまた聞きできました

話ていただいたのは35分ほどでしたが、あっという間の時間だったそうで、もう終わった?という感覚になってしまったようです

配られた紙の資料はお寺に置いていますので、欲しい方はお渡しさせてもらいます

私生活では、自分が完全に満たされるということはありえませんし、どんなに周りが気を使ってくれても、どこかで思うところが出てきますが、そんな心のしこりを解消する方法というのが修行であるというお話です

修行は大きく別けて2種ありまして、一つは自利行というもので、これは自分を高みに上げるための修行です

今回お話の主に挙げられたのが「利他行」というもので、これは他人のためにする修行、他人のために何かしても自分には何も利することがないじゃないか、と思いですか?

例えば、私たちが周りの人に優しい施しを行うと、救われたなと思ってくれる受けた人は、困ってる人たちを見つけたときに、また自分にできる形で助けるかもしれません

それが何回も続けば、やがて自分が困ったときに誰かが助けてくれるのは、もしかしたら昔に自分が行った、誰かへの優しい施しの和かもしれません

そういう施しの修行で、無財の7施というものがありますよ

というお話を、本当にあっという間に話されたと聞いています

私たちお坊さんからしたら、無財の7施はいたって普通のお話

ですが、普通を飽きさせず、面白く、わかりやすくお話しするのは田中僧正のまさに得意とするところ

ほんとうに見習いたい先輩です

光明寺に関わってくれた人たちのおかげで、土砂加持法要が無事に終わりましたことを、これをもってご報告させてもらいます

一年で一番大きなものが終わりました

皆さんこんにちは、副住職の隆照です。

光明寺では、4月4日に周囲の縁のあるお坊さんをお招きして行う「土砂加持」というお勤めが無事に終了しました。

このお勤めは光明寺で行う行事の中でも動く人の数、期間ともに一番力を入れて行うものです。

写真は光明寺持仏堂の中での土砂加持中の写真です。

今年からお坊さんのメンツがなんと半分若返りました。

若い面々で行う法要はやはりなんといっても声量が違いますので、迫力もひとしおです。

勢いがあるっていいですね、やっていて楽しい。

写真の手前に積み上げられているのは、お寺から参拝せていただいた皆さんへのお接待。

おこわ弁当です。

なんとこの数が全て売り切れました。

本当に人が足を運んでくれるというのはありがたいものです。

光明寺を支えてくださっている役員の皆さん。

皆が集まる時間より早くに来ていただき、会場の準備から整理までいろいろなことをお願いしましたが、全て完璧にこなしてくれました。

本当にいつも行事ができるのは、この人たちのおかげです。

役員さん方は、昼前に来てから準備していただいたので当然お腹が減っては力が出ません。

そこで若奥さんの出番です。

お嫁に来てくれた若奥さんは、皆さんの腹ごしらえ担当となりました。

世話しているのはカレーです。

今年が初めての土砂加持法要でしたが、見事に頑張ってくれていました。

お堂の中には普段と違うものが掛かっています。

これは行状曼荼羅と言いまして、お大師様の行われたことを全て時系列順に描いた掛け軸になっています。

お勤めが終われば布教師さんのお話しをいただきます。

私にとっては、むしろこの時間が今日の一番のメインイベントであったと言っても過言ではないかと。

この日お話しいただいたのは、神戸の三密山 西室院というお寺の住職であります田中宣照(たなか せんしょう)僧正に来ていただきました。

この田中僧正、お寺の新聞でも書いたのですが、光明寺住職が小さなころから知っており、そして私副住職は奈良のお寺にいたときの先輩でもありました。

昔から柔らかい雰囲気をお持ちで、しかし、器用になんでもこなすうえ、周りの雰囲気までも緩めてくれるという、後輩からしたら来てくれると非常に嬉しありがたい先輩の一人でした。

そんな田中僧正が、正式に高野山より皆さんの前でお話しをする「本山布教師」という資格をいただいたのは今年度からでしたのでここ、光明寺が最初のスタートという事になりまして、非常に楽しみにしておりました。

お話しが始まると、直ぐに会場からは笑い声が漏れてきて、場の雰囲気もいい感じです。

残念ながら、私たち寺族は裏方仕事でお話しを通しでお聞きすることは叶わなかったのですが、会場の皆さんは皆長丁場であったのに、飽きることなく真剣なまなざしを向けておいででした。

お話しが終わった後でも、そして次の日にお寺に来られた人も「いいお話しで、身に染みることがたくさんあり、感動までして素晴らしかった」とのお声がたくさんお寺に寄せられまして、正直ここまでの反響は初めてでしたので、さすが先輩!と感じるばかりです。

まだまだ私はあんなに素敵なお話しができないので、精進いたします。

今年も無事に光明寺では4月4日を終えることができました。

これは毎年のことながら、私たち寺族だけではここまで大きな行事はできないので、いつもご尽力いただく皆さん、そして、参列してくださった方々一人一人のお力のおかげです。

本当にありがとうございます。