本日2時より、光明寺の麓にある千種の園に行ってまいりました。
早いもので、夏過ぎに始めたこの訪問も4回目を数えました。
何を皆さんにお話ししたらいいかと考えているうちに、年の瀬になりました。
始めた当初は、利用者の皆さんが受け入れてくれるのかと不安に思うことが多々ありましたが、今となってはありがたいことに、皆さん毎回大勢の人が、私たちの訪問を待っていてくれるようで、本当にありがたい限りです。
今日は赤穂では、有名な義士祭が開催されており、利用者の皆さんに枕詞での挨拶に、この話題を使うと、懐かしそうに、また嬉しそうに聞いてくださいました。
去年から義士祭の仮装行列に主役として高橋英樹が呼ばれているようで、追いかけのファンもたくさん来ていらっしゃるそうです。
私は、見てみたいと思いつつ、なかなかご縁のない形になってしまって残念です。
今日は12月ということで、師走の成り立ちの一説をお話しさせてもらったのと、除夜の鐘をみんな知らない豆知識と一緒にお話ししました。
というのも、除夜の鐘というのは本来、お坊さんが行っていた仏名会という反省会がもとになっているのですが、この仏名会、できれば行いたくはないほどにしんどいのです。
その内容は、スクワット300回です。
嘘じゃないですよ?w
まぁ、正式には礼拝300回なのですが
自分の今年やってしまった罪咎を考えながら、いろんな仏様の名前をお呼びして、一人の仏様に対して一回の礼拝を行います。
礼拝の作法は床に右ひざ、左ひざ、右ひじ、左ひじ、そして額の順番につけていき、全部ついたら立ち上がります。
それが1回
これを108回、私たちの煩悩の数仏様がいてくれるので、その方々に1回づつ
これだと108回で終わると思うでしょう?
ですが、仏教では過去にも、未来にも仏様がいると考えています。
過去に犯してしまった罪に対してごめんなさい、そして、未来に犯すであろう罪を止めてくださいの意味でそれぞれ108回づつ、計324回行います。
文を書いているだけで恐ろしい( ;∀;)
これを衣で行うのですが、終わると年配から若いのまで汗だく、息も絶え絶えの苦行です。
そりゃ反省会だから仕方ないのですが、しかしやりたくないのは仕方ない。
犯した罪を反省するのはいいことだから、一般の皆さんになんとか行ってもらえる方法はないかと、考え出されたのが除夜の鐘です。
礼拝する代わりに、鐘をついて仏様に知らせることにしたのですね。
その話の後、皆さんに阿字観という瞑想を行っていただいて御詠歌を聞いてもらうという、普段とは少し違った形で行いました。
生憎、皆さんの写真が撮れなかったので、私が阿字観している姿で代用します。
こんなイメージで皆さんに深呼吸して、落ち着いてもらいながら御詠歌をお届けしたら、いつもより聞き入ってくれているのは新発見!
いろんなところで瞑想は使えるのだな、と発見しました。
心が落ち着けるので、集中して聞き入ることができるのでしょうかね。
ともあれ、無事に終わりましたが、毎回涙を流しながら、聞き入ってくれる皆さんを観ると、非常にありがたく思っております。
まだまだ走り始めた、この千種の園訪問ですが、これからも続けていきたく思います。