今年最後の投稿です

みなさんこんにちは、副住職の隆照です

一気に寒くなってきましたね

今月の護摩が行われた21日は、ずいぶん冷え込みが激しい日になりまして、このブログを書いているときは雪が舞っております

見るのは風情がありますが、護摩の片づけなんかの外仕事は骨身にしみます

こんな日は是非とも炬燵から出ずにおりたいものですが、なかなか状況が許してくれません

もう本堂の前の銀杏は全て葉が落ちてしまい、少し寂しい雰囲気ですが、今月も月令の護摩は無事に行われました

ほんの1週間前はこんな感じでしたが、あっという間に落ちました

一年の最後の21日は、もうここに書くのも何度目でしょうか?

終い大師と言われていまして、京都などではわりと賑やかな縁日が開かれます

光明寺では、いつもと変わらず夢前の真楽寺さんご協力のもと行われました

護摩が終わった後の住職の話の中で、来年の展望についてありましたが、来年はコロナ以来中止していた団体参拝参りを再開したいと思っておりまして、四国88か所参りをスタートできればと考えております

ちょうど妻も結婚してからまだ四国参りは行ったことがなかったので、渡りに船

皆さんと行きたいなというのが本音です

真楽寺さんは今年から四国参りに檀家さんを連れていかれていたようなのですが、やはり何回四国に行っても「ありがたいなぁ」と思って帰ってこれるとのこと

四国参りに初めての方を連れて行くと、現地でいただくお接待にびっくりされます

見ず知らずの人たちからたくさん貰うので、びっくりするのは当然のことです

「お寺さん、この貰うものはいただいてもええんでしょうか?」

そんなふうによく聞かれたそうです

そしたら真楽寺さんは、なかなか洒落の効いた答えを返します

「全部もらってください、断ったらいけませんよ。たとえ、美味しくなさそうなミカンでももらってください」(笑)

その後に理由もちゃんと教えてくれます

「お接待をくださる人は、受け取る人に渡しているんじゃないんです。四国遍路を参って修行している皆さんの後ろには、お大師様が必ず付き添ってくださっているので、そのお大師様にお供えしているのです。だから、お接待を断ると、用意してくれた人の修行の邪魔をすることになってしまうから、必ず受け取って、ありがとうといってあげてください」

この言葉が全てで、私も真楽寺さんの話を聞いていると、以前に回った四国のことが懐かしく、また行きたくなってしまいました

四国に行くと、しんどい時、楽しい時、いろんなときにお大師様が現れてくれます

もちろん様々な姿を借りて現れるので、遍路が終わった後に、思い返してみると、あの人がお大師様の代わりだったのかな?と気づくような感じですが、必ず来てくれます

それを純粋な心で受け止めれるかどうかで、四国遍路の修行の成果は人によって全く無駄になる人もいれば、とっても糧になる人もいます

是非光明寺で、一緒に遍路修行に行ける人は、修行を積んでいただいて、楽しく身になる四国の旅を作っていきたいと思います

また案内を出したときは、皆様の参加をお待ちしております

ちなみに、檀家の方に限りませんので、興味あったら皆さん誘って参加してください

年が変わるまで後2週間ほどです

体調に気を付けて、新年の用意を頑張ってくださいね

柴燈護摩 無事勤修しました

みなさんこんにちは、副住職の隆照です

もう早いもので、年の瀬が近づいてきまして、一つまた一つと行事が終わっていきます

今年で3回目になります光明寺奥の院の柴燈護摩も、天気の心配もなく、ケガもなく火事もない素晴らしい終わりを見せてくれました

3回目ともなれば慣れてきて、ずいぶん余裕が出てくるのかと思いきや、慣れたが故に、あれもしたいこれもしたいが出てきてしまい大忙し

今年は秋のお彼岸が終わったぐらいからでしょうか、住職と暇を見つけては奥の院へ上がり、お互いツナギを着て、チェンソーを持ち、ショベルカーを動かして木を切ること・・・大小合わせると40本ほどの伐採になったでしょうか

皆さんが奥の院に上がってきてくれた時に、感動できる空間を作ってあげたいという思いだけで、ずっと土木工事に勤しんでおりました

写真ではわかりずらいでしょうが、その作業の甲斐あって随分と明るく日差しが差し込んでくれるようになったので、個人的には満足です

来年への伐採計画も、だんだんと青写真が上がって参りましたので、もっと良い場所を作って、お参りの方々も奥の院の竜神さまも、みんな喜んでくれたらと思っております

そして11時開始の時間がくれば、去年よりもたくさんのお参りの方が上がってくるわ、上がってくるわ

近所の子供たちも沢山来てくれて、そこいらじゅうを走り回っておりました

家の子供も連れてきたのですが、近所のお姉ちゃん(5~8歳)たちが皆面倒を見てくれて…ほんとに助かりました

我が子だけでなく、小さい他の子たちも皆巻き込んで面倒を見てくれていたので、親たちは大助かり

やはり、子供は子供たちの中で育っていくんだな~と痛感しました

忙しくて遊んでいる写真は撮れなかったのですが、代わりに始まる前の腹ごしらえの写真です

温かい気候の中で、無事に行うことができ、心配していた風が吹くこともなく終わってくれた、これが竜神様のお力添えあってのことかもしれません

いろいろなことがあった一年でしたが、今年は去年以上に早く感じました

コロナが落ち着いたというのもあって、様々な行事が再開されたのもあったのでしょう

あっという間に時間が流れていく中で、自分自身の力及ばず、何もできなかったという状況の多かったこと

思い返すとよく出てくるのは、自分自身の不甲斐ないことの多さで心が挫けそうになりますが、そこで考えるのを辞めず、もう少し思い返してみると、同じぐらい嬉しいこともたくさんあり、また繋がってくれたご縁の多種多様さに、折れそうになった心が今度はまっすぐ立ち直ります(笑)

ほんとおかげ様です

自分の力で解決できることの方が少ないなかで、なんとかかんとかやっていけているのは、光明寺の本尊様に守られ、また関係のある皆様に守られているからなんだと思います

今年一年の反省と、そして感謝をこの12月中におこなって、来月は新しい年ですから、新年に備えていきたいですね