お早い梅雨は大丈夫ですか?

みなさんこんにちは

副住職の隆照です

とっても早い梅雨入りで皆さんいかがお過ごしでしょうか?

なんでも、これだけ早い梅雨の入りといえば、過去でも一度だけしかないとのこと。

しかも、その年はお米が大凶作になって、初めて海外からお米(主にタイ米)を輸入したとのことで、私にとっては教科書の中のことでしか知らなかったことです。

今年はそんなことにならないように祈っておりますが、お天道様しだいですね。

さて、非常事態宣言の中ですが、光明寺では今月も可能な限りに感染対策したうえで護摩のお勤めが行われました。

冒頭の写真は、皆さんのお願い事が書かれた護摩木を炉の中にくべて、本尊様にお届けする作法の最中です。

なかなかこの写真のアングルは撮れない写真ですので、珍しい一枚ではないかと、密かに気に入っています。

お勤めの中で何を感じられるかは、人それぞれでしょうが、毎月お勤めを開催して皆さんに来ていただいている身としては、良いものを感じて帰っていっていただけたらいいなと思います。

この日のお勤めでは、先月お孫さんが二人産まれた方が幸せのおすそ分けという事で、赤飯をお参りの方に作ってこられました。

後にいただきましたが、ほんとに上手に炊いておられて美味しいお赤飯でした。

ごちそうさまです

さて、そんなお勤めが終わった後の住職の話でしたが、世情を鑑みまして、お大師様の「 ”医王(いおう)の目には途(みち)に触れてみな薬なり、解宝(げほう)の人は鉱石(こうしゃく)を宝と見る。” 」という言葉を引用してきました。

この言葉は、お大師様が嵯峨天皇に般若心経の解説書として有名な「般若心経秘剣」という書を贈られた中に出てくる言葉です。

深い意味は学者さんの解説に任せますが、医術を極めた人にとって見れば、道端に生えている草の中から薬草を見つけ出せます。しっかりと物事を理解されている方は、埋もれている中から様々な宝物を見つけ出して役に立てることができますが、解宝の人(欲や煩悩で曇った人)は違います。

宝石だと言って、偽物の石を買わされる。うまい話に乗せられて、しっぺ返しを食らう。

欲にまみえると見えるはずのものが見えなくなるので気をつけてくださいね、という意味なのですが、住職が何故この言葉を今月話の題材にしたのかというと、コロナのワクチンが今とっても話題になっています。

報道や調査を見てみると、本当に一途の希望が持てそうな気がします。

ですが、薬とは何もワクチンだけではありませんし、お医者さんだけが人を元気にするのではありません。

コロナの影響で落ち込んでいる人、困っている人、いろんな人にかけてあげる言葉、接してあげる態度、それも立派な人を元気にする薬ですよ。と伝えたかったのだと言っています。

皆さんが身近な人の医王になってあげてくださいね。

斉燈護摩(さいとうごま)でした

皆さんこんにちは、副住職の隆照です。

非常に天気の良い五月、いかがお過ごしでしょうか?

今回私たち若夫婦は、光明寺の奥の院の護摩には参加せず、普段からお手伝いしていただいている夢前町真楽寺さんの斉燈護摩へ、微力ながらお手伝いに行ってまいりました。

例年ですと100人を超える参拝の方が来られて、お坊さんも二桁の人数が動く、とても賑やかなお祭りなのですが、去年今年と残念ながら無観客です。

一日も早いコロナからの回復を祈って止まない思いです。

斉燈護摩は元々、山の中で修業をする修験行者(しゅげんぎょうじゃ)が山間で護摩のお勤めを行うために考え出された法です。

本来全く何もない場所で、周りから悪い霊たちが入ってこないようにするために様々な作法で聖域を作ってその中で火を上げます。

写真では真剣を使っているので、皆必死です。

これだけの火ですから、斉燈護摩を行う日は必ず消防署に届け出を出してから行います。

でないと、火事と間違われて消防車飛んできてしまいますからね

光明寺住所も、法螺貝を持って、護摩の後に飛んできて参戦です

お勤めが終われば、皆で火渡りの修行を行い終了です。

左側の写真は私ですが、被ってしまっていた、残念。

右側は若奥の久美です。

彼女も火渡りは初めての経験だったので、、、しかも周りの人が面白がって怖がらせまくっていたので、実際に行うまではビビりまくっていましたが、なんとか無事にわたり終えることができました。

以上が真楽寺さんのお寺で行った斉燈護摩のお勤めでした。

今年は無観客ということでしたが、例年ならば誰でも参加可能なお勤めですので、お時間ある方は是非参加してみてください。

非常に良いパワーをもらえること間違いなしだと思います。