一年で一番大きなものが終わりました

皆さんこんにちは、副住職の隆照です。

光明寺では、4月4日に周囲の縁のあるお坊さんをお招きして行う「土砂加持」というお勤めが無事に終了しました。

このお勤めは光明寺で行う行事の中でも動く人の数、期間ともに一番力を入れて行うものです。

写真は光明寺持仏堂の中での土砂加持中の写真です。

今年からお坊さんのメンツがなんと半分若返りました。

若い面々で行う法要はやはりなんといっても声量が違いますので、迫力もひとしおです。

勢いがあるっていいですね、やっていて楽しい。

写真の手前に積み上げられているのは、お寺から参拝せていただいた皆さんへのお接待。

おこわ弁当です。

なんとこの数が全て売り切れました。

本当に人が足を運んでくれるというのはありがたいものです。

光明寺を支えてくださっている役員の皆さん。

皆が集まる時間より早くに来ていただき、会場の準備から整理までいろいろなことをお願いしましたが、全て完璧にこなしてくれました。

本当にいつも行事ができるのは、この人たちのおかげです。

役員さん方は、昼前に来てから準備していただいたので当然お腹が減っては力が出ません。

そこで若奥さんの出番です。

お嫁に来てくれた若奥さんは、皆さんの腹ごしらえ担当となりました。

世話しているのはカレーです。

今年が初めての土砂加持法要でしたが、見事に頑張ってくれていました。

お堂の中には普段と違うものが掛かっています。

これは行状曼荼羅と言いまして、お大師様の行われたことを全て時系列順に描いた掛け軸になっています。

お勤めが終われば布教師さんのお話しをいただきます。

私にとっては、むしろこの時間が今日の一番のメインイベントであったと言っても過言ではないかと。

この日お話しいただいたのは、神戸の三密山 西室院というお寺の住職であります田中宣照(たなか せんしょう)僧正に来ていただきました。

この田中僧正、お寺の新聞でも書いたのですが、光明寺住職が小さなころから知っており、そして私副住職は奈良のお寺にいたときの先輩でもありました。

昔から柔らかい雰囲気をお持ちで、しかし、器用になんでもこなすうえ、周りの雰囲気までも緩めてくれるという、後輩からしたら来てくれると非常に嬉しありがたい先輩の一人でした。

そんな田中僧正が、正式に高野山より皆さんの前でお話しをする「本山布教師」という資格をいただいたのは今年度からでしたのでここ、光明寺が最初のスタートという事になりまして、非常に楽しみにしておりました。

お話しが始まると、直ぐに会場からは笑い声が漏れてきて、場の雰囲気もいい感じです。

残念ながら、私たち寺族は裏方仕事でお話しを通しでお聞きすることは叶わなかったのですが、会場の皆さんは皆長丁場であったのに、飽きることなく真剣なまなざしを向けておいででした。

お話しが終わった後でも、そして次の日にお寺に来られた人も「いいお話しで、身に染みることがたくさんあり、感動までして素晴らしかった」とのお声がたくさんお寺に寄せられまして、正直ここまでの反響は初めてでしたので、さすが先輩!と感じるばかりです。

まだまだ私はあんなに素敵なお話しができないので、精進いたします。

今年も無事に光明寺では4月4日を終えることができました。

これは毎年のことながら、私たち寺族だけではここまで大きな行事はできないので、いつもご尽力いただく皆さん、そして、参列してくださった方々一人一人のお力のおかげです。

本当にありがとうございます。

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