奥の院の護摩はお釈迦様

皆さんこんにちわ、副住職の隆照です。

今年の冬は厳しい寒さが続きましたが、幾分か冷え込みも和らいできてくれているのではないでしょうか?

とはいえ、三寒四温、暑さ寒さも彼岸までというように、来週はまた冷え込むようですから、身体の調子は油断せず整えていきましょう。

冷えは万病の元と言いますからね。

光明寺でも、年末に来てくれた嫁さんには、家族一同身体を冷やさないように気をつかっておりまして、住職などは新しい娘が可愛くて仕方ない様子で、ウチで一番若嫁のことを気にかけているのは、もしかしたら旦那の副住職ではなく、住職の方かもしれません(笑)

そんな光明寺ですが、節分も無事に終えることができまして、申し込んでいただいた皆様の手元にはお札が届いている頃合いでしょうか。

節分が終われば、少しお寺としてはホッとできる時期に入ります。

そんな中で行われた毎月第二日曜日の奥の院の護摩も、私たちの気分を反映してくれたのか、非常に気持ちの良い陽気の中でホッと行うことができました。

お堂に向かって手を合わせているのは若嫁さんです。

先月はお寺の都合で、奥の院のお勤めには欠席になっていたので、参拝の皆様とは約二ヶ月ぶりの顔合わせ

皆さんにこやかに受け入れてくれておりました。

なかなか若嫁本人は、もっとテキパキとお手伝いをしたかったと、行事があるたびに毎度悔しがっておりますが、なかなかそこまでやり切るのはまだまだ難しい様子。

まずは皆さんの輪の中に入れていただくことが第一歩といったところでしょうか。

そんな若嫁さんの頑張りは置いておきまして、お勤めが終わった後の住職の話はお釈迦様の入滅(亡くなるとき)のお話でした。

と言いますのも、この2月15日というのはお釈迦様が亡くなった日でして、高野山の上では、毎年2月14日の夜から15のお昼まで夜通しのお勤めを行います。

それにちなんで、お釈迦様のお話を毎年しているのですが、今年は四句の偈のお話でした。

これは聞いたことがある方もいらっしゃるのではないかと思いますが、「一切皆苦」「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」というものです。

詳しく言いすぎると長くなってしまうので掻い摘んでですが、この世は私たちが思っているほど上手くいくことの方が少なくて、変わらない物や関係などあるはずもなく、時間や世界というのは私たち個人とは関係なく流れていくので、それを認識できて理解できれば、生きながらにして涅槃、とても楽な意識で生きていけますよ。ということです。

お釈迦様のすごいところは、当時国のお金を使って、大真面目に国王が不老不死の方法を探っていたような時代に、そんなものは無い!と自然の法則を理解して言い切ったところだと思います。

そんなお釈迦様の理解された四句の偈、これは2600年経った今でも私たち人間にとっては変わることのない真理だと思って、私はお坊さんに励んでおります。

お釈迦様の、このお話は毎年言っていることですが、毎年自分の中でも新たな気づきがあるから不思議です。

掛かっているお軸は、お釈迦様の入滅の時のお軸です。

光明寺では、今週いっぱいはこのお軸をお祀りしておりますので、どうぞ皆さんお参りして、ご覧になられたい方はお越しくださいませ

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