正月の終わりを感じて

皆さんこんにちわ、副住職の隆照です。

このブログを書いている今日は成人の日です。

今年は時勢の関係で、延期、中止が多く発生しているのが居たたまれない思いです。

新成人の方には辛い年でしょうが、挫けないで欲しいと願うばかりです。

今月の始めから、光明寺の門を飾ってくれていた正月飾りのしめ縄や門松も本日取り払いました。

本来でしたら、14日の夕方、正月の節句が終わるときに片づけて、とんどの火で燃やすのですが、平日は村の人たちが動けない関係で日曜日の今日正月終いというわけです。

お寺はお正月が終われば少し休憩しまして、次の節分に向けて大忙しになる予定です。

とはいえ、それはもう少し先の話なので、ここ数日は息抜きできるはず。

そんな中で行われた奥の院の護摩のお勤め。

写真を見てわかりますか?

なんとこの水たち、全部奇麗に氷づいていたのです。

この日は、とてつもなく寒かった大寒波の中行われました。

朝、奥の院に向かう車の中の温度計はなんと-5度を記録。

いざ、お堂に着いてみれば、中の水分はすべてが凍り付いておりました。

写真のペットボトルは、中に水が満タン入っていましたがご覧の通り。

鈍器に早変わりです。

そんな中、山を登ってこられる皆さんの手が赤いこと赤いこと。

思わず、大丈夫でしたか?と聞いてしまいます。

皆さん笑って「寒いね~」と答えてくれるのですから強いですね。

そんな護摩が終わりまして、住職の話は年始のお話しと同じ辛(かのと)丑年の話でした。

同じことを書いても仕方がないので、今日は私のここ最近で感じていることを。

お坊さんという生き方をしていると、不思議な出来事によく出会います。

おそらく、一般の方よりも多いとは思っています。

よくお坊さんは霊が見えるんですか?と聞かれます。

私は一度も見えたことはないですし、声も聞いたことはありません。

自分では霊感は皆無だと思っています。

ところが、そんな私でも居心地の良さ、悪さというものは感じます。

よそ様の家は然り、それ以外ですと、土地の雰囲気と言いましょうか。

やはりしっかりと手入れされた土地や物というのは、いい居心地を感じさせてくれますし、何よりまた行きたいと思わせてくれます。

そんなお寺の空気になればいいな、と考えて色々取り組んではいますがなかなか思い通りにはいかないものです。

ここ最近、いろんな悩みを抱えた方が光明寺に来られる機会がいくらかありました。

いろいろ相談にのってみて、話も聞きましたが、その方々が一番スッキリして帰られたのは、お堂で仏様に手を合わせてからでした。

それまで他人のアドバイスを聞いて、いろんな努力や、お医者さんにかかっても改善しなかったものが、お堂でのお勤めを機に変わられたのを見ると、毎度毎度、自分でも不思議に思いますが、仏様の御加護凄いなと思います。

別に私は、お医者さんを疑っていたり、科学を嫌っているわけではないのですが、、、むしろ、なにか不調があれば、いの一番に観てもらいに行きます。

そんなお医者さんに普段からお世話になっている身でありますが、それ以上に人智を超えた神仏の御加護の一端を見ると、これまで以上にお坊さんを頑張っていこうと思えます。

願わくば、居心地の良い、仏様の力に満ちたお寺の雰囲気に少しでも近づければいいものです。

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