みなさんこんにちは。
更新の間隔が短く投稿です。
今年も24日の施餓鬼のお勤めが光明寺で無事に行われ、コロナ対策で館内全開放の換気のもと、行われました。
仕方ないとはいえ、やはりこの時期の窓開けは暑かったです。
終われば着物から汗が滴るレベル。
うーん、人間の身体ってすごい!こんなに水分を貯めてるんだと、謎の感動を覚えるこの頃です。
さぁ、そんなことはさて置いて、本題行きましょう。
今日の文章は長くなりましたので、ひとまずこのページでは施餓鬼のお勤めの報告として前編とさせていただきます。
後編は吉田僧正のお話しをメインに後日アップします。
この24日の施餓鬼というものは、お盆で帰ってきたご先祖様の供養の流れから続く一連の行事です。ここまでやって、お寺としては夏が終わる!という感覚です。
と、言いますのも、実はお盆というのは、自分の家の先祖の墓参り「だけ」のためではないのです。
写真にのせているお経の本、なまえは「うらぼんぎょう」と読みます。
これにはお盆の始まりとなった木蓮さんというお坊さんの話が書かれていますが、詳細はご自身で見るか、お寺に来て本を見てみてください、ここではざっくりと。
木蓮さんのお母さんが亡くなったときに、生前の罪で地獄に落ちてしまうのをどうやって助けたらいいか?というお話しなのですが、木蓮さんは非常に優秀なお坊さんでしたが、一人だけの力では、どうやってもお母さんを助けることができませんでした。
それぐらいお母さんがいた地獄の世界というのは、厳しい場所に堕ちていたのです。
そこで、木蓮さんはどうやったかというと「ワンフォーオール、オールフォーワン」です。
意味が分かりません?
そうですよね
私もこれだけじゃわかりませんw
木蓮さんは、一人の力だと足りないと言われたので、国中の人たちの力に頼ることにしました。
お坊さんだけじゃありません。
老若男女、全ての人にちょっとだけ力を貸してくださいとお願いします。
そして、全員に「木蓮さんのお母さんだけ助けてください」なんて言っても、力を貸してくれるはずはありませんから、「救われない人の霊、人以外の霊、みんなを助けるために力を貸してください」とお願いしました。
方法は、ご飯とお水をお供えして祈りましょう。
これだけです。
しかし、他人の為にお祈りするというのは、実はとてもすごい功徳の力が溢れることです。
最近は心理学なんかでも、人は他人の為に行動するときの方が発揮する力が大きいなんて発見されたりもしてますので、納得のことです。
そんな一人一人の小さなお祈り。
他人の為に祈るということが、大きな力を生み出して、木蓮さんのお母さんは、他の地獄に落ちていた人たちとも一緒に救われることができました。
これが、お盆の始まりです。
私たちには関係ない?
地元にそんなお勤めがない?
ちょっと待ってください。
私たちの生活に馴染んでいますよ?
お寺の施餓鬼のお勤め、地域の地蔵盆、精霊流し、これらは元は全部同じです。
お墓参りで、お仏壇で、先祖に供えた食べ物の残りを、救われない霊たちに食べてくださいね、と流すのが精霊流しです。
私たちは、生活の中に知らず知らずのうちに、行っていることです。
ですので、お寺としても、ここまで行ってお盆が終わった!という認識です。
でも、今年は本当に暑かった!w
いつも活躍してくれる役員様です。
ホントありがとうございます。
持って帰っていただいたお接待の中身です。
おはぎとお菓子はお寺からですが、ちゃんぽんは檀家さんからの寄付と、ここにもう一つ、檀家さんのおばあちゃんが畑で育てた大きななすびが追加されました。
ホント嬉しい限りです。
光明寺のアイドル三人組です。
みんな大きくなって可愛さにますます磨きがかかってきたかな。
お勤めがすべて終われば、夏の間皆さんにお参りしていただいた塔婆の台も解体です。
また一年後まで倉庫で眠ってもらうことに。
そして、お塔婆はお性根抜きを行い、雨の日を待ってお焚き上げです。
~後半 吉田僧正(桂米裕)のお話しへ続く~ 近日中にアップ