青空の元、気持ちのいい護摩でした

皆様いかがお過ごしでしょうか?

21日に緊急事態宣言が解除されるということで、ようやくといった気持ちでこの記事を書いております。

解除は夕方の会議でもってという事なので、これを書いている時点ではまだ解除されていないのですが、この解除を機に私たちの意識がどう変わっていくのかが気になるところです。

この宣言が発令されてお寺も様々なことに気を配ってまいりました。

皆様もいろんな普段と違う意識の中で過ごされて、その苦労は大変だったと思います。

私がこの2か月感じたこととしては、お参りに行かせてもらうお家の人たちがどんどん元気がなくなってきた、と感じておりました。

お会いすると、本人は「元気よ~」と返してくれるのですが、返事にいつものキレが無かったり、目が少し下向きになっていることが多かったり。

お話しを伺ってみると、やはり自分一人で過ごすことの多い方はそんな傾向がありました。

コロナの防衛はもちろんですが、それ以外で皆さん体を壊さないかが心配でした。

最近の医学の本を見ていると、孤独感というのは体に様々な悪影響を与えるということで、私たちが考えている以上に影響力というのは大きいようです。

一説には、孤独感を強く感じている人たちは、そうでない人たちに比べて、認知症の発症確立がダントツで高いうえに、頭やいろんな臓器の働きが悪くなるので、健康も害しやすいそうです。

確かに、田舎では独り身になって、あまり外にも行きたがらないお年寄りはボケるのが早い、なんて昔から言われていました。

風邪は万病の元と言われていますが、それに運動不足と孤独もプラスした方がよさそうです。

さてさて、話がいきなり明後日の方向に行きましたが、本日21日も光明寺では無事に護摩のお勤めが行われました。

本日は、少し肌寒い朝の空気の中で始まったお勤め。

こんなコロナの中で、直接お参りに来れない中でも、護摩木を書いて皆さんお願い事を置いて行かれています。

沢山のお願い事が書かれた護摩木を当院の本尊(千手観音)様と、お不動様にお供えして、お願いします。

護摩のお勤めというのは、いろいろなお供え物を窯で燃やすことにより、それを仏様にお届けするお勤めの方法です。

沢山お供え物を食べていただいた後に、どうかこれもお願いしますという感じで私たちの願いも届けるのです。

イメージは、奥さんにお願い事があるから、プレゼントを贈って機嫌を取って話を切り出す旦那さんでしょうか?笑

ともあれ、そんな形で皆様のお願い事と共に、このコロナがなるべく早くに終焉してくれますようにとの祈りも含めてお伝えしております。

どうか、一日もはやく、皆さまが元気に太陽の下で笑顔で歩ける日を願っております。

5月は霧の奥の院

皆様非常事態宣言が延長された中でいかがお過ごしでしょうか?

ここ光明寺奥の院では、今月も変わらず護摩のお勤めが行われましたが、当初は雨の予報でしたが、蓋を開けてみれば霧の中で幻想的な雰囲気の中でお参りができました。

霧の中で佇むお大師様

まるで高野山の奥の院にいるかのようで、幻想的な空気が漂っています

お参りに来られた方も、やはりこの制限の中で出ていく機会がなかったようで、普段と違う空気の奥の院を堪能しておられたよう

ちなみに、全く関係ない話ですが、写真に写っている苔は杉苔という品種で、水分が足りているとフカフカの絨毯のようにきもちいい苔ですが、一年のうちで5月6月ぐらいが一番きれいな状態で見ることができます。

奇麗な反面、とっても弱いので、いつもお掃除の最中にブロウで根っこごと吹き飛ばしてしまい、慌てて拾ってまた地面に置いておくこともしばしば。

日々お参りをしていると、いろんな方のお話しを聞きます。

明るい話題もあれば、重篤な相談事もありますが、ここ最近は皆さん外出規制の中でのストレスは無視できないようで、日々の生活が辛くなってきたという相談も増えてきました。

5月には解除されるかもしれない、という期待を持って、延期になったことで裏切られる形で、余計不満が溜まってしまった人もいるかと思います。

家から一歩も出てないという方を何人か見て思ったのは、人の精神の健康の為には、人間も光合成が必要なのだということです。

別に、太陽の光を浴びないでも生きていくことはできますが、鬱病の発症率などは格段に上がるそうです。

そのほかにもたくさん弊害が出てくるので、心の健全を考えたときは、やはりどこかに散歩というのは、とても大切なことだと思います。

その点、今日の光明寺のお参りは、密にもならず、最高の気分転換ができたのではないかと思います。

お寺や神社のお参りっていいですよね

こんな時は余計にいい散歩コースとして使っていただきたいと思います