小春び・・・もう春ですね

今月も21日がやって参りました

昨今の事情の中で、お参りに来てくださる方がいないかもしれないと心配もありましたが、今月も無事に皆様のお参りをいただきまして、護摩のお勤めが開催できたことをありがたく思います。

今年は暖かかったこともあり、例年ですと4月の頭に咲こうかという木蓮の花びらがもう開花を迎え、雲一つない青空のもと、皆さんを迎えてくださいました。

新型コロナの影響により、フランスでは非常事態宣言が出されたり、アメリカでも移動規制が入ったりと世界中が、とてつもない渦の中で光明寺の空だけは何事もなかったかのように晴れ渡っておりました。

少しお参りの方の人数が少なかったので、今日はいつもみんなで回す巨大な数珠はお休みです。

その代わりに、小さな子もみんなで般若心経に合わせて木魚をたたいてお勤めしました。

子供たちには「木魚をたたく」ということが楽しかったようで、太鼓の音に合わせてテンポ良くポコポコ、テンポを外しポッコポコ。

終いには太鼓の音と、般若心経のお経の声と、子供たちの笑い声が響きあい、最高のビートです。

そんな素敵な空間を作ってくれたものだから、今日の護摩はいつもと違う雰囲気です。

みんな真剣にしながらも笑顔が絶えません。

こんなサイズの木魚を叩きます。

まるでお堂の中が一つの曼荼羅のように思えました。

曼荼羅とは仏教における世界を書き表したものであり、物事の真理だと言われています。

そんな理想の世界が、光明寺のお堂の中でみんなが笑っていた空間で実現されていたのではないかと思います。

物事の真理は身近過ぎて気づかないと、よく言われますが、あったじゃない、こんな近くに。

お勤めが終わって、みなさんは住職のお話しを聞いているのはいつも通りなので、今日は外で子供たちの遊んでる姿を

一緒に写っているのは、いつもお手伝いしてくれている真楽寺さんです。

・・・子供の横に並ぶと迫力がすごいw

皆様のおかげで、光明寺は今日も老若男女、みんな笑顔で平常運転できております。

実は・・・お山の

新年になりまして、初めての黒澤山の護摩のお勤めに参加できました。

今日はえらい久しぶりの感覚だなーと思って、実際に予定を確認したところ、11月から欠席が続いておりましたので、お恥ずかしい( ;∀;)

もう冬も終わりかけの3月ですが、朝方の雨の影響もあり、山の上は息が白くなるほどの寒さ

しかし、そんな中でも変わらずたたずむお堂とお釈迦様の涅槃像を一枚

森の中にひっそりとですが、確かな存在感をもってたたずむ姿に思わず魅入られそうです。

このお釈迦様の涅槃像の大きさは2メートルを超えているので、近づくと大きさがわかるのですが、遠目ではバランスの良さも相まって、普通の人が横になっているような雰囲気をしておられます。

雨上がりの雰囲気も相まって、より一層落ち着いた調和がとれていました。

思えば、この涅槃像がここに安置されたのは私が幼稚園か小学校低学年のころだったと思います。

当時の住職であった先代隆弘和上(私のおじいちゃん)がツナギで石屋さんと作業をする姿を、子供ながらに興味津々で見ていたのを覚えています。

それから20年以上たった今、いろんなものが変わりますが、お釈迦様は変わらずここにいてくださっています。

日々の生活が目まぐるしい変化に追われて、、、という謳い文句はよく使われますし、私も使いますが、考えてみるとそんなに今も昔も違うことはしていないのかも、と考えるこの頃です。

新型コロナの一報でトイレットペーパーが無くなるのを見て、新しい機械や技術に囲まれても人の本質は、10年や50年では変わらないと言われるのは納得でした。

さぁ、話が変な方向に行きましたが、本日のお勤めではなんとお弁当の差し入れがありました。

なんと、このお弁当手作りです。

赤穂の高橋さん御一行が朝早くから作ってくれたのを、お参りの人全員にと配ってくれました。

私もいただきましたが、栗ご飯の美味しいこと

デパ地下で買ってきたと言われても疑わないようなレベルです。

ありがとうございました。

お勤めのほうは定刻通り始まったのですが、この日は煙がすごく出まして、私はこの季節花粉症なので、普段は気にならない煙でも非常に目と喉にダメージが来ます。

今日は目があけれない!

しかし、お参りの人は皆真剣にお願いを持ってこられるので、煙にやられてばかりいるわけにもいきません。

しかし、煙たい!w

無事とは言い難いですが、なんとか終わって涙が止まりませんでした

そのあと住職の話ですが、笑いの和顔施についてでした。

これは、笑顔で相手に接することによって笑顔の施しをしてあげましょうという意味なのですが、スマイルはゼロ円という言葉があるように、元手のいらないものです。

しかし、笑うというのは大人になるにつれて一日の笑う回数が少なくなるのは皆さん身に覚えがあるのではないでしょうか。

子供だと平均3~500回一日で笑うのに、大人は15回前後だということです。

近年では、笑うということは私たちの体に様々な良い影響があることが知られてきました。

調べればたくさん出てきますが、食後の血糖値が下がったり、免疫が活発になったり、よく出かけて人に会って笑うというのは最も簡単にできる万能薬です。

ちなみに、お経でもそういったことが言われています。

ニュースを見ていると悲惨な気持ちになることも多いですが、やはり一番は笑顔で楽しくが百薬の長だと思います。