光明寺 団参ツアー in奈良 

11月24日、いよいよ皆さんが楽しみにしていた光明寺18本山巡りin奈良の旅が行われました。

事前の天気予報では

雨模様の天気でしたが、当日は参加された方々は、よほど晴れ男、晴れ女が多かったのでしょう。

雨の「あ」の字すら見当たらず、無事に旅行を終えることができました。

当日の朝は、少し冷え込むかな?という感じではありましたが、澄んだ空気がいい気持ちでした。

皆さんバスに乗り込んで出発です。

バスのマイクを使って住職も私もしゃべるのですが、何回やってもマイクを取るのは緊張します。

でも、周囲からは、全然緊張しているようには見えないとのこと・・・喜んでいいのやら、かなしんだらいいのやらw

最初は長谷寺を目指しております。

というのも、一番混むであろう場所を最初に行っておかないと、後で行こうとするのは地理的にも無理があるので、一番最初の移動時間が一番長くなりましたが、皆さんバスの中が賑やかなこと。

休憩もはさんで、約3時間移動でしたが、その間バスの中に静寂が訪れることは終ぞありませんでした。

かくいう私も、前の方の席でいろいろ話ておりましたので、非常に移動時間を楽しんでおりました。

いよいよ長谷寺についたので、みんなで列をなしてゾロゾロ行きます。

光明寺のおとおりじゃ~(/・ω・)/

地元の方にお伺いした限りでは、この日曜日は雨の予報だったせいで、だいぶん人が少なくゆったりとしていたそうです。

逆に昨日の土曜日は天気が良かったこともあり、みんなこの日を目指して来たようで、大渋滞の大混乱だったようです。

うーん、24時間違うだけで天国と地獄とは、うちの檀家の皆さんもってますね~

参道を歩いているといたるところに草餅のお店がありまして、これの美味しそうなこと。

こういう旅行では、やはりご当地物も楽しみの一つですよね。

買って食べたい、しかし、お昼ごはんが入らなくなる!

そんな葛藤に悩まされ、何とか誘惑に負けることなくお寺につきました(しかし、帰り道では結局誘惑に負けました)

さすがに花のお寺と呼ばれるだけあって、境内は非常に見ごたえのある広さはもちろんのことですが、各所に植えてある植物が年を通じて、花を咲かせて、訪れる人を楽しませるのが容易に想像できます。

また、非常に紅葉がいい時期でしたので、お寺のどこもかしこも紅、黄色、緑などで色鮮やかに染まっておりました。

これホントすごいわ

しっかりみんなで手を合わせて、般若心経をお唱えするのも忘れません。

また、本尊さまが観音様ということで、御詠歌の曲「観音大事」を唱えて奉納しております。

般若心経はわりと皆さん、お唱えの方が他にもいましたが、御詠歌ともなると珍しかったようで、周囲の方も聞き入っていました。

無事にお参りがあ終わりまして、気になるのはやはりご飯。

華より団子の言葉があるように、私いくつになってもご飯には勝てそうにありません。

この日お昼ご飯をいただいたのは、参道にある井谷屋さん。

リーズナブルなお値段なのに、想像以上のボリュームと品数のお昼を用意していただいたので、みんなご満悦。

わたしもおなか一杯いただきました。

その後は西大寺へ。

ここはとてつもなく大きな茶碗でお濃茶をいただく大茶盛が有名です。

あまりにも茶碗が大きすぎるので、周囲の人たちから手助けしていただかなければ飲むことができないそうで・・・大変そうだ。

そして最後は宝山寺です。

もうここは知ってる人は知っている、言わずと知れた聖天さんをお祀りするお寺で、大変強いご利益があるお寺です。

私のいた信貴山と並んで、大阪の人たちによくお参りされるお寺かと思います。

聖天さんというのは、歓喜天と正式には言いまして、神様なのですね。

ご利益が強い分、神様は仏様にはない嫉妬があると言われていまして、いい加減が気持ちで中途半端にお参りしたり、お祀りしたりすると逆に罰をあてられるということで、お坊さんの中では、聖天さんをお堂にお祀りしている人というのは、めちゃくちゃ気合も労力も時間もかけてお勤めされている方がほとんどです。

障りも強い分、認めていただいたときの御利益も強いんですね。

そんな宝山寺でもみんなでお参りです。

これはお不動さんをお祀りしている本堂ですが、そのあと聖天さんをお祀りしているお堂にもお参りしました。

いつも光明寺の行事があるごとに、広報用の写真を一手に引き受けてくれる方です。

今回の写真もすべてこの方の作品です。

いつもありがとうございます。

この写真は、不意打ちで撮りましたw

3ヶ寺を回った今回の旅行でしたが、皆さんのお参りの御利益か、帰りの道中では非常に奇麗な夕焼けに向かってバスが走ることができました。

普段でしたら、帰りはぐったりとした雰囲気になることも多いのですが、今回ばかりは違って、みんなこの夕日には大盛り上がり。

ホント最後の最後まで皆さん持ってますね~

予定より少し時間をオーバーしてしまった今回の団参旅行でしたが、無事に大きなトラブルもなく帰ってくることができました。

小さなトラブルはありましたが、みなさんそれに怒ることなく穏やかに流していただいたりと、毎度のことながら非常にありがたいメンバーでお参りできていることを嬉しく思います。

毎回大変ながらも、楽しくて仕方がないこの旅行、次回ももっと皆さんと楽しめるように計画していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

参加していただいた方、差し入れをいただいた方、また道中お世話になった方皆さんに感謝いたします。

合掌

11月21日 護摩の日

今月も21日がやって参りました。

早いもので今年もあと一か月でございます。

いつの間にか、年月の過ぎているのが早くなったことで。

今年は激動の年でもあったので、余計に早く感じるのかもしれません。

時間は大事にせねば。

さて、本日21日は毎月恒例護摩の日でございます。

今回はちょっと趣向を変えて写真の解説と行おうと思います。

上の写真は住職が護摩の願文(ガンモン)を読んでいるところです。

願文とは、この護摩のお勤めがどのような意図で行われて、誰に何をお願いしているのか、仏様に直接声でお伝えする作法です。

ちなみに、光明寺本堂の護摩は、お不動様にお参りの方と一緒に護摩の火とお経を手向けるので、ご利益をお願いしますと言っています。

この願文という作法は、大きなお勤めならば、だいたい行われていますが、それは住職が必ず行わないといけないという決まりはないので、若手だったり、老僧だったり、いろんな人が読みます。

他所のお勤めに合われたときは、意識して見てみると面白いかもしれません。

お勤めが終われば、住職と真楽寺さんのお話しです。

いつもの記事は、このお話しの内容を詳しく書いていたりするのですが、今日は割愛ですw

普段と違う形で、護摩の終わった後の掃除の写真を乗せてみます。

写真は壇の上の窯の中にたまった灰を取って奇麗にするのですが、使っているのは中華のお玉です。

いろいろ使ってみたのですが、これが一番使い勝手が良かったです。

ホームセンターで購入です。

そして、壇の上の仏具をすべて退けて奇麗にした後、座っていた台座を退かして掃除機できれいにした後、雑巾できれいに拭きます。

意外といろんなゴミが落ちているうえに、室内で火を焚いているので、拭き掃除が欠かせません。

これを怠けると、直ぐに靴下が黒くなってしまいます。

それらが終わって無事にこの形に戻ってこれます。

いかがでしょうか。

ちょっと普段とは違う視点で書いてみました。

11月の奥の院、、、は参拝できず

11月の10日に光明寺奥の院で、毎月の護摩のお勤めが行われていましたが、私副住職はまたしても参加することは叶わず、、、

しかし、他のお寺さんの重要な行事がありましたので、そちらのほうにお手伝いに行っておりました。

しかし、ここで写真を上げれればよかったのですが、しかし、当日はバタバタしてしまい写真どころではなくなってしまったので、文章でのお伝えだけになります。

この11月の前半というものは、不思議といろいろなお寺の行事が重なることが多く、なかなかゆったりとした時間というものは貴重になります。

やはり、天候が良い時期に皆さんイベントをもってこようとするからなのでしょうか。

この11月10日は、たつの市の小宅寺さんに行ってきました。

なんでも、25年に一度の秘仏、本尊毘沙門天王の御開帳ということで、気合を入れてお勤めをされるとのことで、お手伝いに伺わせていただくと

「なんじゃこりゃ!」

思わず、声をあげてしまいそうなほど、たくさんのお坊さんが前日から詰めて準備をしていました。

私の見知った顔も多く、気心知れた中ではありましたが、しかし20人以上のお坊さんがそろうと、ホント皆さん多芸といいますか、各々の得意分野を生かした動きで、準備が飛ぶように進みます。

この作業の楽しいこと楽しいこと。

普段どうしても、お勤めの用意などは自分のお寺では一人でやるとこが多いものですから、今回の準備はまるで学生の合宿しているときにでも戻ったかのようにあっという間に進みました。

準備が終わって、本番のリハーサルを行い、解散になったのが前日9日の夕方7時でした。

そして、本番当日は60人以上の稚児行列が行われるので、朝から子供を連れた親がたくさん来られます。

連れられる男の子も女の子も、かわいらしい着物におめかしを行い、女の子はお母さんにしてもらった化粧を嬉しそうに周りに披露していました。

見るのはかわいらしい子供たちですが、並べるほうは大変。

下は1歳から上は小学校高学年までいるのです。

体格差ももちろんですが、大人しい子からやんちゃな子までいろいろいます。

それを2列に配列するのだけで一苦労

・・・保育士さんたちすごいよ

そんな行列が進んでいくと迫力があります。

お坊さん20人と子供60人、そして必ず子供には2~3人の親族の方が連れ添っていましたから約200人近い行列にカメラ小僧のおじさま方もご満悦な様子。

落ち着いたら、あの撮った写真をいつか見せてもらいたいものです。

そんな行列が本堂の中に吸い込まれていきます。

先にお坊さんだけ入って、お勤めが始まります。

その後に子供と親が、お坊さんのお経を唱えているお堂の中へ入っていき、御開帳された本尊毘沙門天王さまに手を合わせるという形で進んでいきました。

普段経験できないような、厳かな雰囲気の中へのお参りなので、これにはゴンタな子供たちも大人しくなります。

みんな上手に手を合わせてお参りができていました。

子供さんより、お参りの親御さんがたのほうも感動してくれていた様子でしたので、これを企画した住職さんともども、ホスト側としては大成功でした。

開始が10時開始で終わったのが11:45

当初、もっと長引くと思っていたのが、入念な準備と打ち合わせのおかげで、想像以上にスムーズに進めたことは誇らしい思いでした。

本当に、良いお勤めに携わらせていただいてありがたかったです。

心残りは写真だけが・・・w

いつか入手したいものです。