土砂加持のお勤め、無事満了

光明寺で1年のうち一番大きなお勤めが無事に終わりました。

皆様のお力添えあってのことでございますので、ここで改めて感謝を述べさせていただきます。

本当にありがとうございました。

当日は朝から、寒空ではありましたが、非常に気持ちのいい晴れの天気でした。

役員の方々は9時より来ていただきまして、いろいろ準備をされて望んだわけですが、去年までの大きな違いは、長年光明寺の総代を務められた方が、先月末に天寿を全うされ、大きな柱が抜けた状態でのスタートでしたが、新しく役員に入っていただいた方の努力も合わさり、皆様素晴らしい動きを見せておられました。

できることなら私自身も受付に座り、皆さんと一緒に檀家の方々をお迎えしたかったんですが、寺方が来るとそういうわけにもいきません。

後ろ髪惹かれる思いで受付を離れ(私お坊さんなので髪の毛ないのですが)寺方の茶坊主に邁進です。

そんなこんなをしていましたら、あっという間に11時のお勤めの時間が迫って参りました。

急いで着替えを行い、お勤めを告げる鐘、半鐘を鳴らすと、檀信徒の皆様も心得たもので、ざわついておりましたあたりが一転して、静粛な雰囲気に包まれます。

そして入ってくる寺方の行列。

お勤めが始まりました。

普段皆様が目にされるお寺のお勤めと言えば、お葬式か法事でありましょうか。

ちょっとマニアックな方なら護摩のお勤めに行かれたり、大般若のお勤めもあるかもしれません。

しかし、今日光明寺で行われたお勤めは、中曲行道 (ちゅうきょくぎょうどう)と言いまして、真ん中のお導師様の周りをお坊さんが、お経をお唱えしながらグルグル回る。

また、普段はゆっくりと唱えるお経も、勢いよく、叩きつけるような感じでお唱えする非常に珍しいものになっております。

写真では、右側の写真がお経を唱えながら回っているシーンになります。

このお勤めでは、多くの方がお参りしていただき、皆様で一緒に亡くなられた方の供養を行います。

途中で申し込まれた戒名を読み上げる場面では、皆様にお焼香していただくのですが、そこでご自身の関係のご先祖様だけでなく、他の来てくれている方みんなのご先祖様に手を合わしていただいております。

なぜかというと、仏教では因果をお釈迦様が説いておられますが、人の為を思って行った優しい祈りというのは、必ず自分に帰ってくるからです。

それが因果応報。

逆に、自分の為のみ、あるいは、自分の親族のためのみという考え方で生きていると、木蓮尊者のお母さんのように地獄に落ちてしまいます。

この御話はいつも、お盆にしておりますので、興味のある方は是非。

もちろん、他人に力を分けすぎて、自分の幸せがおろそかになるのは本末転倒でしょう。

しかし、少しだけ自分のことをして、余ったお力で他人のために手を合わせてあげるというのは、私たち日本人が昔から持ってきたものであり、さらにはこのすごい効果というのは、科学でも(正確には利他行動による脳への影響ですが)証明されてきています。

そんなすごいことを、当たり前のようにされている檀家の皆さんを見て、改めてすごい方たちだなと、思いました。

午前のお勤めが終われば、長年総代を務めていただいた方への感謝状の授与から、お昼ごはんです。

さらには、光明寺のアイドルも来てくれたので、周りのお年寄りがメロメロでしたw

午後からもお勤めがあり、それが終われば本山布教師の方のご法話です。

中嶋僧正、今年が初めての遠征での法話とのことでした。

始まりはお大師様の御紹介や説明から入られ、そこから真言宗の教えというものをわかりやすくお話ししていただき、米国大統領の逸話が出てきたときには、大いに驚きましたw

最初は、お話しのインパクトが弱いかなと思ったのですが、気が付いたら、いつの間にやら、聴衆全員が引き込まれており、本当に奇麗なご法話でした。

ありがとうございます。

そして、最後に忘れてはいけない、本日の最大の功労者の役員様方。

バリバリ働いていただいてるシーンを撮りたかったのですが、その時間帯は私写真のほうまで気が回らなかったので、ちょっと一息ついているシーンで申し訳ありません。

この土砂加持のお勤めは、小さなトラブルはたくさんありましたが、それでも皆様のおかげで無事に行えたことを重ねてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

皆さんの一日に良いご縁がありますように     合掌

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