布施は世界を救う!元手0からできる幸せの方法

本日姫路の会館でお寺の御婦人方の席に呼んでいただき、1時間の時間の中で法話を行ってまいりました。

ありがたいことに好評をいただき、緊張の中での話でしたが、無事に終われてホッとしております。

題名にもあるように、お布施のことについての話だったのです。

普段私たちお坊さんは、いろいろ多岐にわたる働き方をしているわけなのですが、昔から言われてきたことに「お坊さんの最大の仕事は、他人に布施(利他)の心を起こさせてあげること」があります。

人生で悟りを目指すにあたって、お坊さんも一般の方も等しく行う修行というのが六波羅蜜というものがあるのですが、それの一番最初にくるものが布施行です。

皆さんのイメージで、布施というとお坊さんに渡すお金のこと、というイメージがあると思いますが、布施の意味というのは、他人に何か自分のできる範囲で施しをしてあげることです。

そこには大きなお金をかける必要はないですし、自分の得意なことでやってあげればいいのです。

無論、お金をたくさん持ってる人は、それを使って何かしてあげればいいですし、体力に自信がある人は、それを使えばいい。さらには頭のいい人は、その頭脳を使って何かやってあげればいいですし、人脈の豊富な人はそれを使えばいい。

これこそが、仏教でいう布施です。

仏教では、昔から言われ続けてきたことですが、最近心理学などを見てると、利他の行動の恩恵というものは、私たちが思っている以上にすさまじいものがあるのです。

落ち込んでいる人はもちろんのこと、仕事で忙しく、精神的に疲れてしまっている人さえもメンタルを向上させれるもので、私としては心の病が叫ばれている昨今で、クリティカルに私たちに必要なものだと思っています。

今日のお話では、そのことをいろいろな書籍や論文で掲載されていた情報を利用して、お伝えしました。

話ながら思っていたのは、様々なセンサーやpcが無かった時代に、ここまでのことを悟られたお釈迦様に、改めて畏敬と感謝の念を覚えると同時に、こんなに私たちの、心の動きを解き明かしてくれている科学者、心理学者の人たちに感謝しなければならないと、改めて思いました。

私の話を聞いて、少しでも利他の心を持ってくれる人が増えるように精進してまいります。

本日の話の要点

・お金はあくまで、やりたいことをやるための手段です

・手段が目的になると、いろいろ不都合がありますよ

・幸せを感じるコツは布施(利他行)です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です