苦難は幸せのスパイスになるか?

皆さんこんにちは、副住職の隆照です

大阪万博ついに開催されましたね

開催前はたくさん批判の声が上がっていましたが、開幕当日の様子を見ていると超満員の人が訪れているのを見て、行ってみたい人はたくさんいるな、という印象でした

かくいう私も前売り券は購入しておりませんが、どこかの平日で人が空いたぐらいの時期に行ってみたいという思いです

苦労したなら、苦労したなりの思い出作りにはいいかなと思っております

万博開催の当日は光明寺奥の院の護摩の日でしたが、とんでもない春の大嵐になりまして人はくるのか?というような状況でしたが、数人の方がお参りに来ていただきまして、皆で一緒にお勤めをしました

今年に入ってからというもの、私の周りで様々な嬉しい報告が相次いでいます

皆さんの苦労しておられた時期から知っている身ですので、当時の状況というのも良く覚えています

子どものこと、伴侶のこと、親御さんのこと、様々な違いはありますが、大変だった時を乗り越えて喜びを手にされた方々は皆うれしそう

辛いことがあっても投げ出さず、辞めずに続けていく方々というのは傍から見ていても美しいな、と感じます

そんな時期を乗り越えたから、周りの人達も思わず応援したくなるのではないでしょうか

先日、高野山にお仕事で赴いておりましたところ、いきなり相談をもちかけられました

詳しい話は割愛しますが、いろいろな不都合が何故か私だけに降りかかってくるんです、どうすればそんな不都合にあわないでしょうか?ということだったのです

不都合を回避する術は私はわかりませんが、ある一つの物語が思い浮かんだので、相談者の方にお話ししました

その話とは周利槃特(シュリハンドク)というインドのお坊さんの話なのです

このお坊さんは頭が悪く、自分の名前も忘れてしまうほどだったのです

でもお釈迦様のお話しを聞くのは大好きだったのですが、聞いてもすぐに忘れてしまうので、修行をしている同期のお坊さんたちから「お前がお釈迦様の話を聞いて修行しても意味がないから、お坊さんを辞めてしまえ」と言われて悲しんでいました

するとそれをみたお釈迦様が箒を渡し、お前の修行は掃除をすることだよと伝えました

周利槃特は言いつけを守り、毎日掃除を続けていました

最初は馬鹿にしていた周りのお坊さんですが、何年も続けていると周利槃特のことを知らない新米のお坊さんも入ってきます

その人たちは、いつも掃除してきれいにしてくれている人だと思って周利槃特に頭を下げてお礼を言っていくようになりました

それを見ていた同期のお坊さんたちも、いつのまにか 周利槃特を認めるようになっていたというお話しです

相談者の方の不都合に会わないよう、というのはわかりませんが、 周利槃特のように何時も小さなことをコツコツ続けていると、いつのまにか不都合な状況の方が変わっていっている、このお話しが私は好きです

一見、不都合や苦難と言える状況でも腐らずやり続けることが、遠回りに見えて一番の近道なのではないか、と考えております

乗り越えた状況はきっと、その後の幸せのスパイスに変わっていると思います

ちなみに、 周利槃特 はその後無事に悟りの境地まで到達することができ、偉大なお坊さんとして名を残しました

そして彼のお墓から生えてきた植物がありました

食べてみると美味しいのですが、癖が強く、食べ過ぎると 周利槃特のように自分の名前も忘れてしまうようになるかもしれないので「名が何か、わからなくなる草」で茗荷(ミョウガ)と名づけられました

いよいよ春の訪れでしょうか?

皆さんこんにちは、副住職の隆照です

やっと寒い時期が終わり、暖かさを感じる頃合いになってきましたね

趣味で植えている芝生も、よく見れば所々青い芽が見つけられるようになってきました

家族が増えてきたので、少しでも実利のある趣味をと思い、家庭菜園を始めました、、、私ではなく住職が(笑)

これだけ温かくなってくると、ボチボチ春の野菜を植えようかと思案して、今のところは、カラスのエンドウとネギを植えております

去年から始めた菜園ですが、取れる野菜は贔屓目も入るのでなかなかに美味しく、実際にお得か?というよりも「お得感」に胸を打たれて、幸せに食べております

近年では、ほったらかし農法というのもあるので、私はむしろそっちの方が興味が出てしまい去年よりこの3月4月のシーズン、実験もかねてお寺の脇の土地で色々試行錯誤しております

未だなんの成果も得られておりません

やはり奇抜なことをしても意味がないのか?そんな葛藤とともに遊んでおります

今月はお彼岸があり、なかなかブログの方まで手が回りませんでしたが、やっと今高野山にてこの記事を書いております

高野山でお参りのみなさんに法話をさせていただく

回数をずいぶん重ねたので、もう流石に最初の頃のようにガチガチに緊張することはなくなりましたが、不測の事態などは必ずあるので、毎回手に汗握って必死になっております

毎回私がテーマにしているのが「修行」というものですが、春休み期間中ということもあって、いつもよりも年齢層が若い方が多く来山してくれていまして、お話に興味深々の子もいれば、あっちこっちに興味があり、気になって仕方がない子もいます

お話をしている側としても、いろんな子たちの様子が見れるので飽きないなーと思いながら話しております

お話の中で仕事と修行がどう違うか?ということを話しております

実際に行う行動は同じでも、気持ち一つで様変わりするものですよ

例えば、私でしたら法話という形で、ただお話しをするのであれば仕事です

ですが、せっかく高野山に春休みの1日を潰して来てくれた子達に、あるいは大人たちに、ただただ「作業」としてお話をしていては申し訳ないじゃないですか

ですので、聞いてくれている方々が少しでも、日常生活に「修行」を取り入れられて、大きく成長していってほしいと思いながら話しております

これは仏教的には「相手の為に」と考えて行なっているので立派な修行となります

このように考え方一つでガラリと変わってしまうのも仏教の面白いと思っているところです

みなさんの私生活に是非とも修行はいかがでしょう?

勉強一つとっても自分のためにあると思うかもしれませんが、将来的に学んだことで誰かを助けたい、役に立ちたいと思いながら続ければ、立派な修行です

一緒に修行しませんか?

節分の祈願が終わり、皆様のお札が発送されました

皆さんこんにちは、副住職の隆照です

2月3日から始まった光明寺の節分祈願、1週間の間護摩を続けまして、9日に無事フィナーレを迎えました

今年は最強寒波到来の期間にばっちり被っていたため、毎年寒いのですが、今年は特に冷え込んで雪の積もる中行った日もありました

そんな中でも毎日お参りに来てくださる方もいて、本当に頭が下がりました

9日の結願は、朝7時から寒い中にもかかわらず30人ほどのお参りの方々と一緒に、申し込んでいただいたお札を祈願し終え、順次手渡しか発送させていただいております

今年は我が家も更に一人増えて迎えた節分でしたので、もう家の中はテンヤワンヤで気が付いたら時期が来て過ぎ去っていったという感じです

なので今年は本当にいろんな人の助力に頼りっぱなしでした

そんな中でも、光明寺の節分が例年と変わらず、無事に終わってくれたのを見ると、私個人の力なんて本当に大したことはないもんだと思わされました

長男の時も思いましたが、私たち個人ができることなんて、たかが知れているというのを知ることができるのも子育ての役得でしょうか?(笑)

大きな時間や時代の流れの中で、個人でできることなど大したものはなく、あるとすれば、流れているのを少し手伝ってあげることぐらいでしょうか?

困っている人がいたら、少しだけ手を伸ばせる準備はしておきたいと、思いながら1週間護摩をしておりました

・・・私は今年真っ黒の厄年ですから、私が困るかもしれないのですが(笑)

お腹がすいたとぐずる息子

ただいま我が家は王様が二人いますので、戦争状態です(笑)

あけましておめでとうございます

更新が遅くなりましたが、皆様あけましておめでとうございます

光明寺は今年も無事に新年を迎えることができました

なかなか写真を撮ることができず、わずかな報告写真だけですがご容赦ください

去年の除夜の鐘にはたくさんのお参りの方が来ていただき、なんと総勢60人を超える人だかりになりました

遠いところでは、姫路からも来てくれていて、みんなワイワイと賑わって楽しい雰囲気

地域の同窓会のような、迎える側としては嬉しいことです

去年の暮れより暖かい日が続きまして、正月の3が日は暑いぐらいの陽気でした

例年どおり、地区内の檀家さんの家を一軒づつ回って挨拶を行いました

東周りは二日、西回りは三日に行っております

挨拶に赴いた家々で暖かく迎えていただいて、ありがたい思いでした

年末に大掃除を行い、諸を奇麗にしたあとで、初詣やあいさつ回り

この流れは皆さんも御なじみだと思います

これは日本の国ならではの文化ですが、私は日本人が上手く仏教と神道の教えを生活に取り入れた結果と思っています

年末の大掃除をするのも自分自身への修行です

掃除の功徳というのは、何度もこのブログで取り上げていますが、自分の心が奇麗になるのと、他人の心を奇麗にする、それが良いことを呼び寄せる

そういう趣旨の修行ですが、新年の初詣もその続きと考えています

お坊さんになりたての時に、師匠からよく言われました

「手を合わせることは心の掃除と同じ」

それを言われて、当時はしっくりきませんでしたが、長年お坊さんを続けていると「なるほど」と思うようになりました

私たちは新しい玩具や機械を手にすると嬉しいですが、普段自分が触らないものほど少しぶつけたり、汚したりしたら「どうしよう」と焦ってしまうものです

ですが、使い慣れた道具や、よく知っているものは、ぶつけたり、汚したりしても「また奇麗にしたらいいや」と思えて、自信と余裕があります

私たちの心もこれと同じと思っています

普段から手を合わせて、お祈りをしていく

一見無駄なことをしているように見えますが、心の掃除をしているのです

繰り返し行っていくと、だんだん自信もついて、自分の心がよく知ったものになってきます

そうなると、少し不愉快な思いがあって心が汚れたとしても、少しも焦りません

奇麗にするやり方を知っているわけですから

是非皆さんも、初詣や普段のお参りは「心の掃除」と思ってお過ごしください

皆さんにとって良い修行になりますように

お久しぶりです

題名のとおり久しぶりの投稿でございます

おサボりの期間がありまして、なかなか更新できず申し訳ありません

4月4日に光明寺では土砂加持法要という一大行事が行われて、たくさんのかたにお参りいただきました

今年は、2年ぶりとなります神戸の田中僧正に法話の依頼をしたところ、快く引き受けていただき、再びの登場となりました

前回のお話、東日本大震災のご経験をもとにされた、個々人の役割というお話が非常に好評でしたので、光明寺の檀家さんも多数の方が「また会いたい」と言って心待ちにしておりました

今回もつかみはバッチリの田中僧正のお話は、皆んなの反応もよく、最初は笑いに溢れて、そこからだんだんと深いお話に入っていき、最後には亡くなったおばあちゃんの話をされたところでは、みんなが感動のあまり涙を流しながら聞くという状態でした

私もお話を人前で行う身なので、田中僧正の観客を引き込む力を目の当たりにして、いつかはこうなってみたい、と思う最高の時間だったように思います

話は変わりますが、三月に能登半島に行ってきまして、現地のお寺へボランティアに入りました

作業内容は主にゴミの運びだしと掃除でしたが、人数がいれば簡単な作業ですが、その人数が揃わないために作業ができていないという状況でしたので、少しでもお力に慣れたら嬉しいと思いながら作業に当たりました

ニュースを見でみていた通りの惨状を目の当たりにして、被災した人たちの少しでも早い復興を祈らずにはおれない気持ちと、自分の住んでいる場所でなくてよかったという気持ち、両方が出てきて複雑な思いです

無事であればこそ出来ることがたくさんある、そう自分に言い聞かせながらの作業は身が入りました

今後、私のお寺の周辺でも、募金活動や再びのボランティアを行う機会があるはずです

可能な限り精力的に参加して、手助けができればと思います

現地に赴いて、普通に道路が通れて、水が飲めること、またトイレなどの生活施設が当たり前にある現状が、奇跡のようにありがたいものだと改めて実感しました

普段の生活を送れるように頑張ってくれている方々にも、改めて感謝して日常生活を送りたいと思います

二歳になる息子は、イタズラを覚えだしたようで、写真はおじいちゃんの老眼鏡をこっそりかけていました

今月から私が行なっている夜の護摩を土曜日に移します

基本は月末の土曜日に6時から行う予定ですので、お参りしたい方は是非ご参加ください

今月は4月27日です

遅ればせながら、おめでとうございます

みなさんあけましておめでとうございます

随分更新が遅くなってしまいましたので、1月にあったことを纏めて書いていこうと思います

今年は年の初めからいろいろなことが起こりまして、皆さんもとても忙しい年明けになっているかと思います

能登半島地震は元旦に起こりまして、私も最初理解が追い付きませんでした

被災された方々には、一刻も早い復興の手が届くことを祈っております

お寺側としても、高野山が災害対策部署を立ち上げまして、全国の真言宗寺院から寄付を集めています

集まったお金は、復興支援団体に寄付されるとともに、私たちお坊さんができる復興支援の元手として活用されていく予定です

直接現地に入ってのボランティアなどは、もう少し近場のお坊さんが行うでしょうが、私たちにできる活動を行っていきたいと考えております

私ができる直近の行動として、やはり毎日祈るという事が大事と感じております

募金でお金を、お祈りで思いを、両方を送るのが私の活動です

また時間がたてば、できることが出てくるでしょうが、今はこの二つを大切にしたいです

話は光明寺に戻りまして、年始の始めは2日、3日と私たちが歩いて檀家さんのお家(有年地区に限る)を訪問して、玄関先で挨拶と共に、一年の無事を祈念してお経を唱えます

今年は我が子が送ってくれました

第二日曜日には奥の院で護摩のお勤めが開催されて、年始初めてでしたので、みなさん多くの方がお参りにこられました

私はうっかり写真を撮るのを忘れてしまいまして、状況をお伝え出来ないのが残念です

良く晴れた晴天のいいお天気のなか、みなさん冬の登山?といえるレベルではないですが、歩いて上がってこられて、一緒に被災者の人たちの為に手をあわせて、お祈りしておりました

21日は光明寺本堂での護摩、並びに皆さんでお大師様にお勤めをする大師講の日です

30人以上の方がお参りにきてくださり、本堂は一杯の超満員

護摩のお勤めが終わった後に、本坊へ移動

住職がお釈迦様の亡くなられた、涅槃図を題材にして仏教のなりたちや私たちの生活で守っていく、「心の修行」となる戒律にたいしてのお話しなどを行いました

話の最後には仏教クイズも飛び出し、意外にも好評だったので、次回もまた行うかもしれません

今年最後の投稿です

みなさんこんにちは、副住職の隆照です

一気に寒くなってきましたね

今月の護摩が行われた21日は、ずいぶん冷え込みが激しい日になりまして、このブログを書いているときは雪が舞っております

見るのは風情がありますが、護摩の片づけなんかの外仕事は骨身にしみます

こんな日は是非とも炬燵から出ずにおりたいものですが、なかなか状況が許してくれません

もう本堂の前の銀杏は全て葉が落ちてしまい、少し寂しい雰囲気ですが、今月も月令の護摩は無事に行われました

ほんの1週間前はこんな感じでしたが、あっという間に落ちました

一年の最後の21日は、もうここに書くのも何度目でしょうか?

終い大師と言われていまして、京都などではわりと賑やかな縁日が開かれます

光明寺では、いつもと変わらず夢前の真楽寺さんご協力のもと行われました

護摩が終わった後の住職の話の中で、来年の展望についてありましたが、来年はコロナ以来中止していた団体参拝参りを再開したいと思っておりまして、四国88か所参りをスタートできればと考えております

ちょうど妻も結婚してからまだ四国参りは行ったことがなかったので、渡りに船

皆さんと行きたいなというのが本音です

真楽寺さんは今年から四国参りに檀家さんを連れていかれていたようなのですが、やはり何回四国に行っても「ありがたいなぁ」と思って帰ってこれるとのこと

四国参りに初めての方を連れて行くと、現地でいただくお接待にびっくりされます

見ず知らずの人たちからたくさん貰うので、びっくりするのは当然のことです

「お寺さん、この貰うものはいただいてもええんでしょうか?」

そんなふうによく聞かれたそうです

そしたら真楽寺さんは、なかなか洒落の効いた答えを返します

「全部もらってください、断ったらいけませんよ。たとえ、美味しくなさそうなミカンでももらってください」(笑)

その後に理由もちゃんと教えてくれます

「お接待をくださる人は、受け取る人に渡しているんじゃないんです。四国遍路を参って修行している皆さんの後ろには、お大師様が必ず付き添ってくださっているので、そのお大師様にお供えしているのです。だから、お接待を断ると、用意してくれた人の修行の邪魔をすることになってしまうから、必ず受け取って、ありがとうといってあげてください」

この言葉が全てで、私も真楽寺さんの話を聞いていると、以前に回った四国のことが懐かしく、また行きたくなってしまいました

四国に行くと、しんどい時、楽しい時、いろんなときにお大師様が現れてくれます

もちろん様々な姿を借りて現れるので、遍路が終わった後に、思い返してみると、あの人がお大師様の代わりだったのかな?と気づくような感じですが、必ず来てくれます

それを純粋な心で受け止めれるかどうかで、四国遍路の修行の成果は人によって全く無駄になる人もいれば、とっても糧になる人もいます

是非光明寺で、一緒に遍路修行に行ける人は、修行を積んでいただいて、楽しく身になる四国の旅を作っていきたいと思います

また案内を出したときは、皆様の参加をお待ちしております

ちなみに、檀家の方に限りませんので、興味あったら皆さん誘って参加してください

年が変わるまで後2週間ほどです

体調に気を付けて、新年の用意を頑張ってくださいね

柴燈護摩 無事勤修しました

みなさんこんにちは、副住職の隆照です

もう早いもので、年の瀬が近づいてきまして、一つまた一つと行事が終わっていきます

今年で3回目になります光明寺奥の院の柴燈護摩も、天気の心配もなく、ケガもなく火事もない素晴らしい終わりを見せてくれました

3回目ともなれば慣れてきて、ずいぶん余裕が出てくるのかと思いきや、慣れたが故に、あれもしたいこれもしたいが出てきてしまい大忙し

今年は秋のお彼岸が終わったぐらいからでしょうか、住職と暇を見つけては奥の院へ上がり、お互いツナギを着て、チェンソーを持ち、ショベルカーを動かして木を切ること・・・大小合わせると40本ほどの伐採になったでしょうか

皆さんが奥の院に上がってきてくれた時に、感動できる空間を作ってあげたいという思いだけで、ずっと土木工事に勤しんでおりました

写真ではわかりずらいでしょうが、その作業の甲斐あって随分と明るく日差しが差し込んでくれるようになったので、個人的には満足です

来年への伐採計画も、だんだんと青写真が上がって参りましたので、もっと良い場所を作って、お参りの方々も奥の院の竜神さまも、みんな喜んでくれたらと思っております

そして11時開始の時間がくれば、去年よりもたくさんのお参りの方が上がってくるわ、上がってくるわ

近所の子供たちも沢山来てくれて、そこいらじゅうを走り回っておりました

家の子供も連れてきたのですが、近所のお姉ちゃん(5~8歳)たちが皆面倒を見てくれて…ほんとに助かりました

我が子だけでなく、小さい他の子たちも皆巻き込んで面倒を見てくれていたので、親たちは大助かり

やはり、子供は子供たちの中で育っていくんだな~と痛感しました

忙しくて遊んでいる写真は撮れなかったのですが、代わりに始まる前の腹ごしらえの写真です

温かい気候の中で、無事に行うことができ、心配していた風が吹くこともなく終わってくれた、これが竜神様のお力添えあってのことかもしれません

いろいろなことがあった一年でしたが、今年は去年以上に早く感じました

コロナが落ち着いたというのもあって、様々な行事が再開されたのもあったのでしょう

あっという間に時間が流れていく中で、自分自身の力及ばず、何もできなかったという状況の多かったこと

思い返すとよく出てくるのは、自分自身の不甲斐ないことの多さで心が挫けそうになりますが、そこで考えるのを辞めず、もう少し思い返してみると、同じぐらい嬉しいこともたくさんあり、また繋がってくれたご縁の多種多様さに、折れそうになった心が今度はまっすぐ立ち直ります(笑)

ほんとおかげ様です

自分の力で解決できることの方が少ないなかで、なんとかかんとかやっていけているのは、光明寺の本尊様に守られ、また関係のある皆様に守られているからなんだと思います

今年一年の反省と、そして感謝をこの12月中におこなって、来月は新しい年ですから、新年に備えていきたいですね

11月は若嫁日記

皆さんこんにちは、副住職の隆照です

今年はなかなか寒くならず、そしてカメムシの大量発生という困った事態に頭を悩ませています

皆さんの住まいはどうですか?

光明寺は、新しい建物はさすがというべきでしょうか、ほぼ侵入しません

ですが、古い区画になったり、お堂の中になれば壁はあっても隙間だらけなので、もうそこいらじゅうにわんさかですw

画像をお見せするのが一番早いのですが、カメムシが大量の画像は、インパクトが強すぎて気分が悪くなる人の方が多いだろうと思い自重します

今月は私のほうが忙しかった関係で、前半の更新ができていませんでした

その間にお寺の新聞が発行されたのですが、今月は妻が初めて新聞の記事を執筆しましたので、それを見てもらおうと思います

以下原文

若嫁日記

 枯葉舞い散る季節となりました。お寺を支えてくださっている皆様方に、まあるい心を通じてご挨拶できる事を大変嬉しく思います。

今月で私も光明寺に嫁いで丸3年となりました。お寺での生活初日の夜、住職に言われた言葉があります。『義両親に気に入ってもらわなければ!と頑張らなくてもいい。本尊さんに気に入ってもらえるように、ご先祖様や周りの方々に思いを寄せて毎日一生懸命手を合わせる事。』在家からお寺に嫁いだ私にとって、この言葉は本当に印象的でした。そして今でも私の中で大切な言葉となっています。

 ご先祖様や周りの方々を想い浮かべ、手を合わせる。自己の仏心に手を合わせ、毎日のご縁に感謝する。住職や副住職、義母はもちろんですが、何より皆様方から日々学ばせて頂いております。当時は不安と緊張でいっぱいでしたが、家族のように暖かく接してくださる皆様に助けられ、気づけば3年が経っていました。改めて手を合わせ、心から皆様に感謝申し上げます。今後も精進して参ります。どうぞ宜しくお願い致します。

 私事ですが、嫁ぐ前は福祉美容師として働いておりました。この仕事が本当に大好きで、今年の春から副業として復帰致しました。空いた時間を使い病院や施設、個人のお宅に訪問し、美容室に行く事が困難な方の散髪をさせて頂いております。その為、お寺で皆様にご挨拶できる機会が以前よりは少なくなりますが、お会いできる日を楽しみにお待ちしております。また、美容室に行く事が困難になりお困りの方がおられましたら、勤務先の会社を介しての訪問にはなりますが宜しければご相談下さい。

今年も残り約2ヶ月。皆様にとってご縁溢れる日々でありますように。合掌。

気が付けば、もう結婚3年もたっていたのかとびっくりです

ありがたいことに、読んでいただいた檀家の皆様からは良い御声を頂きまして、妻もホッと胸をなでおろしておりました

今月の光明寺の行事の写真です

私がやっている夜の護摩も、過去最大の可愛らしいお参りのメンツが来てくれました

もうこの日は子だもたちだけだったこともあり、普段の静かな護摩とは一変

キャッキャと笑う声の鳴り響く、賑やかなお勤めでした

お祈りは静かにしないと、と思う方もいるでしょうが、私はこれが好きですね

周りの煩さに流されることなく、集中してお勤めができるのも修行の成果ですw

難しいことは私たち僧侶が行えばいいのです

周りの子供たちや皆さんは、ワイワイキャッキャでいいのです

というわけで、夜の護摩はいつでもお参りの方を歓迎します

檀家さんでなくても、参加費用もいりませんし、手ぶらで良いですよ

21日の6時から7時の間でおこなっております

・・・自分で書きながら、なんかの勧誘みたいに感じてきました(笑)

まぁそれぐらい気軽にどうぞということです

今月は妻の文章がしっかり載っているので、私はこれぐらい適当に書いて終わりたいと思います

それでは皆様また次回!

一気に寒くなってまいりました

みなさんこんにちは、副住職の隆照です

記録的だった今年の暑さも、10月になって一気に過ごしやすくなりまして、今日の護摩の日は冬の足音が聞こえるぐらいの冷え込みとなっております

今月は奥の院の後の更新ができなかったので、写真は奥の院の分までご覧ください

今月は日程の加減で、息子が奥の院と21日の護摩のお勤め両方に参加することができました

なかなかじっとしてくれない子供をお勤めの場に留めておくのは、母親が格闘しております(笑)

最高の秋晴れの中で、今日の護摩は行うことができました

参拝の方も沢山来てくださって、嬉しいかぎり

お勤めが終わって、住職の話は少し家のことについて話していましたね

と言っても我が家のことではないですよ?

住宅としての家ではなく、家系としての家です

古臭いと言われる方も多いでしょうが、私は一人のお坊さんとして、いろんな方の家系と死をみてきたなかで、不必要な考えではないと思っています

私たち人間は、個人ではとても弱いですし、直ぐに不安に駆られたりします

その中で一番基本の自分の柱となるものが、家の考え方と思います

自分の個人を大事に考えるというのも大事だとは思いますが、自分の産まれた家、家系を守るということも少しだけ考えてみてはいただけないでしょうか?

私でしたら、私の家系があり、妻の家系と合わさって息子が産まれてきた

そしてまた、未来には違う家系と交わって歩いていくのでしょう

そんな時に、自分の歩いてきた道(家)が忘れられて、ないがしろにされていたら寂しいではありませんか

家を守るということはどんなことか?皆様も少し考えてみてください

光明寺では夜の護摩も絶賛開催中です

6時ごろから本堂で火が上がっておりますので、檀家の方以外でも皆様おこしくださいませ