まあるい心 237号 令和8年6月27日発行

梅雨の雨も仏さまの恵み

皆さまこんにちは。副住職の隆照です。

今年も梅雨の季節がやってまいりました。

毎日のように雨が続くと、「また雨か…」と少し憂鬱な気持ちになってしまいますね。洗濯物も乾きにくく、外へ出るのも億劫になります。

ですが、日本には昔から「雨もまた恵み」という考え方があります。

私たちの祖先は、梅雨の雨を上手に利用して田植えを行い、その雨のおかげで秋にはたくさんのお米を収穫してきました。今では雨を少し邪魔者のように思ってしまいますが、本来は私たちの命を支えてくれる、とてもありがたい存在なのです。

仏教には「一味(いちみ)」という言葉があります。

「一味」とは、「仏さまの教えは、すべての人に分け隔てなく平等に降り注いでいる」という意味です。

雨が大木にも、小さな草にも、花にも畑にも区別なく降るように、仏さまの教えもまた、善い人にも悪い人にも、大人にも子どもにも、誰一人差別することなく届けられています。

しかし、その雨を受けて大きく育つ木もあれば、根を張らずに枯れてしまう草もあります。

仏さまの教えも同じです。

教えそのものに違いがあるのではなく、それを受け止める私たちの心の持ち方によって、その恵みが生きることもあれば、気づかないまま過ぎてしまうこともあります。

忙しい毎日を送っていると、「今は時間がない」「また今度」と、心を落ち着かせる時間をつい後回しにしてしまいます。

けれど、ほんの少し立ち止まって仏壇に手を合わせたり、お寺へお参りしたりする時間が、自分の心を潤してくれる恵みの雨になるのかもしれません。

梅雨空を見ると、どうしても気分が沈みがちになりますが、「これは恵みの雨なんだ」と少し考え方を変えるだけで、不思議と見える景色も変わってきます。

これから本格的な暑さがやってきます。

どうか体調に気をつけながら、毎日を元気にお過ごしください。そして、時には静かに手を合わせる時間をつくっていただければ幸いです。

7月の予定

  • 7月5日(日) 写経の日 午前10時~15時
  • 7月11日(土) 御詠歌 午後1時~
  • 7月12日(日) 奥の院護摩祈願 午前10時~
  • 7月21日(火) 本堂護摩祈願 午前10時~
  • 7月25日(土) 御詠歌 午後1時~
  • 7月25日(土) 副住職のお勤め 午後6時~

8月の予定

  • 8月1日(土) お盆前境内清掃(東有年) 午前7時~

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