第236号 まあるい心

令和8年5月29日発行

第9回四国遍路へ行ってまいりました

皆さまこんにちは。副住職の隆照です。

去る5月28日、第9回目となる四国遍路へ行ってまいりました。

今回も出発前から天気予報とのにらめっこです。長期予報では当日は雨予報。「もう何も申しません。住職は雨男です」と半ば諦めにも似た気持ちでおりましたが、前日まで降っていた雨が当日の早朝には回復し始め、なんとか傘を使わずに巡礼できそうな空模様となりました。

今回は今治からの巡拝ということもあり、少しでも旅気分を味わおうと、しまなみ海道を通って四国入りをすることになりました。

ところが、期待していた瀬戸内海の景色は朝から濃い霞に包まれ、橋の上から見えるはずの島々もどこかぼんやりとした姿です。せっかくの絶景を楽しみにしていた方々からは少し残念そうな声も聞こえましたが、「雨よりはましですね」と笑いながら今治へ向かいました。

最初のお参りは58番札所・仙遊寺です。

標高三百メートルの高台にあるお寺で、晴れていれば今治市街を一望できる場所ですが、この日は霞の向こうに町並みがうっすら見える程度でした。それでも山を吹き抜ける風はとても心地よく、境内に立つだけで心が落ち着くような気持ちになります。

続いて59番札所・国分寺へ。こちらではお大師さまと握手のできる像があり、参加者の皆さんも嬉しそうにお参りされていました。

その後は61番・香園寺、62番・宝寿寺、63番・吉祥寺と巡拝し、お待ちかねの昼食です。

遍路の楽しみはお参りだけではありません。地元のお料理をいただくことも大きな楽しみの一つです。今回は「旬菜はる」さんで桶盛り御膳をいただきました。新鮮なお魚を中心としたお料理に、皆さん大満足のご様子でした。

そして今回最大の目的地である60番札所・横峰寺へ向かいます。

横峰寺は石鎚山系の山中にある札所で、四国遍路の中でも山岳霊場として知られています。バスで山道を四十分ほどかけて登り、駐車場からさらに二十分ほど歩いて境内へ向かいます。

標高は約七百五十メートル。この時期でも空気はひんやりとしており、鳥の鳴き声を聞きながらの参道はまさに別世界です。山の中の静けさの中で手を合わせていると、日頃の慌ただしさを忘れさせてくれるような気持ちになりました。

本堂、大師堂をお参りし、その後は64番札所・前神寺へ。

最後まで雨に降られることもなく、無事にすべての予定を終えることができました。

帰り道には朝とは打って変わって空が晴れ渡り、瀬戸大橋からは青空の下に広がる瀬戸内海を眺めることができました。朝は霞で見えなかった景色を取り戻すような、美しい帰路となりました。

そして午後7時30分頃、無事に帰着。

早朝からの長い一日でしたが、大きな事故や怪我もなく、皆さんと共にお大師さまの御縁をいただけたことに感謝しております。

次回の四国遍路は9月30日(水)を予定しております。

ご興味のある方は、ぜひご参加ください。皆さまとご一緒にお参りできることを楽しみにしております。