皆さま、こんにちは。副住職の隆照です。
年も明け、これが本年最初のブログ更新となります。

今年は干支でいうと午年。
暦の上では、物事がまるで馬が走り出すように、一気に動き出す年だと言われています。
実際に世間のニュースを見てみましても、年明け早々から大きな出来事が次々と起こり、確かに運勢通りだなと思わされるような、落ち着かない日々が続いています。
そんな慌ただしさは、世間だけではなく、我が家にもありました。
年始から家族の体調不良が重なり、その看病に追われているうちに、気がつけば一月も終わろうかという頃合いになっていました。

写真は千種の園、近くの老人ホームに、月に1回慰問に行っているときの写真です。スタッフの方が撮影してくれました。
上記のようないろいろなことをしているうちに時間というものは、本当にあっという間に過ぎていくものだと、あらためて感じさせられます。

さて、1月21日はお大師さまのご縁日にあたる初大師でした。
地域の皆さまのお力添えをいただき、護摩のお勤めと、皆さんでお大師さまにお勤めをする大師講を無事に行うことができました。
当日は多くの方にお参りいただき、誠にありがとうございました。
今年は午年ということで、運勢について少し調べている中で、興味深いことを知りました。
私はこれまで、お馬さんが亡くなる原因の第一位は足の怪我だと思っていました。
ところが実際には、それは第二位で、第一位はお腹の調子を崩すことなのだそうです。
元気に走り回っているように見えるお馬さんでも、「この子は大丈夫だろう」と油断すると、体調を崩し、命に関わることがある。
とても力強いイメージのある動物ですが、実は非常に繊細な生き物なのだそうです。
では、なぜそんな動物が干支に選ばれているのか。
それはきっと、昔の人からの注意喚起なのだと、私は感じました。
物事が調子よく進んでいる時ほど、一度立ち止まり、
「本当に大丈夫だろうか」
「無理をしていないだろうか」
と、自分の体や、周りの様子に目を向けることが大切なのだという教えではないでしょうか。
仏教というと、「自分よりも他人を大事にする教え」というイメージを持たれることが多いかもしれません。
私自身も、以前はそう思っていました。
しかし教えを紐解いていくと、まず大切にしなければならないのは、自分自身であるということがわかってきます。
修行とは、自分を高め、自分を大事にしていく営みです。
そして、自分をきちんと整え、高めることができてこそ、目の前で困っている人に手を差し伸べることができる。
もし、せっかく高めた自分が、人に意地悪をしたり、粗末な振る舞いをしてしまえば、その価値を自ら下げてしまうことになります。それは、とても勿体ないことです。
だからこそ、しっかりと自分を大事にした上で、少しだけ自分を後回しにして、誰かのために手を貸してあげる。
その姿こそが、尊い修行なのだと思います。
今年は、物事が勢いよく動いていく年になるでしょう。
だからこそどうか、自分を大事にすることを忘れずに、一日一日をお過ごしください。
本年も、皆さまにとって穏やかで実りある一年となりますよう、お祈り申し上げます。

