皆さんこんにちは、副住職の隆照です
とんでもない暑さの中無事に過ごされていますか?
今日も天気予報では最高気温41度になるかも、という報道がされていまして身体が溶けてしまうのではないか?と心配になる毎日です
私は今高野山に来ておりまして、8月の1日から5日まで各所でお参りに来てくださる方の話相手をさせてもらっています
やはり山の上は下に比べると涼しく、朝晩は気をつけないと風邪をひいてしまいそうです
上の写真は私がお参りの皆さんとお話させてもらう場所で、、、マイクと講壇など慣れてなく、毎回冷や汗をかきながら話しているのは内緒です(笑)
こんな長い廊下など、普通のお寺にはありません
金剛峯寺ならではですね
ここでお話させていただくのはお大師様のお話がメインですが、参拝の方のお話を聞くこともあります
いろんな方と話すのが楽しいので、時間がすぐに過ぎてしまうのが難点といえば難点です笑
最近仲の良いお寺さんで、良いお話を聞きましたので今回はそれをよく話しています
とある先達(お参りに連れて行ってくれる人)の話で、「最近の大人は子どもの荷物を全部持ってあげてる、自分に必要な水筒、食べ物、地図が入ったものを全部親が持って、一見子どもは楽なようにみえるけど、そうじゃない。必要なものを持つ体力も持ち方のコツもないものだから、いざ持たないといけなくなったときに重くて大変だ。これまでは親は子どもに持てる量の荷物を持たせて、成長に合わせて少しずつ増やしていってたもんだ。
人生も同じで、子どもに必要な事、荷物も全部親が代わりに持って、持ちきれなくなったとき、あるいは自分が死んだときに一気に渡すもんだから、その荷物は重いわな。そして、持たされた子どもは荷物の中に何が入っているか知らんから、重いもんは捨てて軽くなる。そして後で必要になった時に、無い無いと騒ぎだす」
この話を聞いて私は思わず唸ってしまいました
これを聞いてどう感じるか。それはいろんな感性があるのでしょうが、非常に考えさせられましたし、親となった身としてはなるほどと思います
私も思い返せば、少しずつ持たされたものがあったなという思いと、まだ荷物は住職がたくさん持っている状態ですので、これからもまだ私の分は増えていくことを考えると精進しなければという思いです
この話を読まれて皆さんはどう感じられますでしょうか?
できれば個人の思いを教えていただければありがたいです